変わる働き方 古い常識捨て、あの手この手で収入増悪いお金の習慣をマネーハック(3)

写真はイメージ=123RF
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今月のテーマは卒業シーズンにちなんで「お金の悪癖からの卒業」です。今週は「キャリアアップ」を取り上げます。働き方について思い込みや古い常識を捨て、あの手この手で収入をアップしようという趣旨です。

この春は賃上げを期待している人も多いと思います。徐々にベースアップの報が入り始めました。しかし、ベースアップの実現だけで喜んでいてはいけません。全社員の給料が月3000円上がったとしても「あなたの評価アップ」ではないからです。

賃上げを待つよりは自分から求める

また、さりげなく物の値段が上がり始めています(1リットルの牛乳が値段据え置きで900ミリリットルになっていたりしますが、これは実質11%の値上げです)。ベースアップはインフレに見合ったものではないかもしれません。

あなたの能力が前年よりも高まっている、あるいは過去4~5年にわたって能力が向上しているとすれば、それはベースアップではなく、「昇格や昇給」で反映されなければいけません。それが人事制度というものです。

しかし、大きい会社や古い会社ほど、そうした待遇改善が機動的に行われない傾向があります。こういう会社の場合、昇格昇給が年功序列や上司の個人的評価に依存する傾向が強く、あなたが口を開けて待っていても待遇の改善は訪れません。

そんなときは、今の会社を飛び出してみてはどうでしょうか。つまり、公正な評価にもとづく年収を得られるチャンスを求め、転職するということです。

働く人に有利な条件が整ってきた

今の労働市場は空前の売り手市場です。1月の完全失業率は24年ぶりの低水準(2.4%)となっています。有効求人倍率は1.59倍ですが、実は非正規社員だけでなく、正社員の有効求人倍率も1倍を突破しているのです。

2012年には0.4倍程度であったことを考えると、たった5年ちょっとで驚くべき変化です。企業は労働力人口が減少していくことが明白な中、能力のある人材については正社員待遇で雇用しようと門戸を大きく開いています。

単純な年収アップはもちろんですが、残業に依存しない年収の確保(実質的な時給アップになる)、やりたい仕事(職種)への集中、有給や男性育休の取りやすい社風、退職給付制度の水準など、納得のいく条件で働けるチャンスが広がっています。面接でも「そこまで条件を聞いたら選考でマイナスになるかもな」と思うようなことをどんどん聞いて構わないと思います。

就職氷河期がつらかった人ほど転職の検討を

このとき、ぜひ卒業してほしいのは就職氷河期のときのつらいマイナスイメージです。「……お祈りします」「ご縁がなかった……」のようなメッセージを山ほどもらって、またあんな思いはしたくない、という人もたくさんいるでしょう。

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