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「痛み分かち合える」 就職人気の全日空が求める人材 全日本空輸人財戦略室の二川恒平スーパーバイザー

2018/3/21

 ――航空業界は華やかな印象がある一方、いったんトラブルが起きれば大変な職業でもあります。

「バトンを渡されたと思えるか、その意識が大事」と話す二川氏

 「見た目は優雅でも、水面下では……という白鳥の例え話のようですよね。災害などのイレギュラーな場面で運航できないとき、たとえばコールセンター勤務だったら『自分は何も悪くないのに電話でお客様に怒られてしまう』といったような経験もするでしょう。そのとき『自分の同僚や後輩が空港でどうしてもフォローできなかったことのバトンを渡されたんだ』と思えるかどうか。その意識が非常に大事です」

■「チーム力」と「ベンチャー精神」が重要

 ――どういった人物を求めていますか。

 「第一に、職種に限らず『バトンを受け継ぐ』、つまりチームで働く力が外せない要素です。当社の業務は、スーパー経営者がいれば業績を急回復させられるという種類のものではありません。営業担当が大きな修学旅行の受注を受けても、パイロットや整備士がさぼったら飛行機が飛ばず、商品にもならない。このオペレーション全体が商品です。大変なときは全員で痛みを分かち合って、業績がよければ喜ぶ、という思いの人が多いかなと思いますね」

 「第二に、革新的であることです。これは設立の経緯からきている会社のDNA、カラーです。戦後、GHQ(連合国軍総司令部)の政策によって日本の空は封鎖され、米国の飛行機しか飛んでいない時代がありました。当時、なんとか自分たちの手で飛ばすんだという思いで立ち上げた会社です。お金もなく、ヘリコプターが2機あるだけで、社員数もたった28人でした。いわばベンチャー企業として始まった。だから常に新しいことを顧客に提案したい。これが生命線だからです」

 ――経営人材にはどんな資質を求めますか。

 「運航を維持する上で最も大事なことは、判断する力です。AIの導入が進み、運航スケジュールの最適化など自動化される部分もあるでしょう。しかし、最後に『これでいこう』と決めるのは人です。AIが導き出す案が、本当に顧客にとって最善の判断なのか。その視点で悩むことをあきらめない人が周りから信頼されると思います」

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