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石原さとみさん 女性が認めた自己ブランディング力

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NIKKEI STYLE

石原さとみさんが主役のドラマ『アンナチュラル』(TBS系)が2018年3月16日(金)に終了しました。石原さんにとって30代になって初の連続ドラマでしたが、最終回まで安定した視聴率をキープしたと言っていいでしょう。好調だった理由の一つとして、私は同世代の女性から石原さんへの関心が高まっていると考えています。そして、その背景にはメークに対するこだわりなど、女優としての「セルフブランディング力」が発揮されているように思います。

ドラマ出演時のメークは自分で

石原さんはもともとかわいらしいルックスと小悪魔的な表情から、演じる役柄もフェミニンなキャラクターが多く、そのふわっとした印象で男性人気の高さが突出していました。その一方、数年前まではさまざまな人気ランキングで同性票がそれほど多くない傾向にありました。

ところが、最近では美容誌「美的」(小学館)の「なりたい顔ランキング」で2位の北川景子さん、3位の新垣結衣さんを抑え、3年連続で1位となり同ランキング初の殿堂入りを果たすなど、同性からの支持も徐々に上がってきています。

石原さんは「セルフブランディング力」をとても分かりやすいかたちで発揮されています。前述したドラマ出演時のセルフメークがその一つ。

石原さんは出演するほとんどのドラマにおいて、自身でメークをしているそうです。通常は専任のメーキャップ担当の方がするもの。彼女は数々の美容サイトのインタビューで「自分の顔の特徴を捉えながら、どう見えるかを意識し、演じる役柄の女の子も自分でメークをしているはずなので、キャラクターのライフスタイルや趣味趣向を思い描いてメークをして役柄になりきる」と語っています。

今回の『アンナチュラル』でも、主人公の法医解剖医であるミコトが持つ柔らかさと意志の強さを表現するために、目と眉毛の間を狭め、毛流れを下に落とすように描き、色もグレイッシュな暗めのトーンを選んで引き締めたのだそうです。

また、リップの色も自然な感じにし、全話すべて一色のリップを使い続け、ナチュラルさを保ちながらもやぼったくならないメークを心掛けたとのこと。

どんなにアップで登場しても常に美しく、さまざまなドラマの中にいる石原さんのイメージが、登場人物のイメージそのもののように感じるのは、こうした彼女ならではの自己演出と努力のかいがあるからなのでしょう。

ビジネスパーソンも見え方を考える必要性

そうした役柄に対する意識の高さは共演者からも支持されています。ドラマで石原さんとの共演シーンが多かった窪田正孝さんはインタビューで「さとみさんはミコトへの向き合い方が本当にプロフェッショナルで、自分の芯をしっかり持ってお芝居をされているという印象」と語っています。

この役柄に合わせて自身の見せ方を変えるという手法は、何も女優という仕事に限らず、あらゆるビジネスパーソンに通じるスキルなのかもしれません。

特に女性は、慣れたテクニックや気に入った雰囲気のメークで日々をやり過ごしてしまいがち。例えば、企画をプレゼンする、あるいは商談を決めたいというような、ここぞという勝負の場では、説得力と安定感を印象づける少しシャープなメークが奏功することもあるでしょう。逆に、チームや仲間との結束力や協調性を高めるような場では、いつもよりもソフトな感じのメークを心掛けてもよいのかもしれません。

何より石原さんのように一度、自分を客観視し、自分の印象がメークや服装を通してどのように変化するのかを知っておくことが大切であるように思います。

もちろん外見の輝きは内面からもつくられます。石原さんは体をつくる食事にも気を使っているそうです。撮影現場では、弁当に頼らず、具だくさんの味噌汁や千切りのキャベツを持ち歩き、自宅ではなるべく自炊をし、お米は酵素玄米用の炊飯器を使用していると明かしています。

さらに、石原さんの英語学習の努力については、多くの皆さんの知るところです。石原さんは、11年に1カ月間、ニューヨークへ語学留学しています。もちろん、たった1カ月ほどで英語力がアップするはずはないのですが、彼女の場合、実際の留学を刺激にし、その後もコツコツと勉強を重ねる中で英語力を高める方法を選んだのだそうです。

実際、その語学力は、ドラマ『5→9~私に恋したお坊さん~』(15年、フジテレビ系)や映画『シン・ゴジラ』(16年公開)の中で役柄として生かされました。

多忙なスケジュールの合間の1カ月間をきっかけに自分を奮起させ、着実に語学力を身に付けている石原さんの向学心は、すぐにでも見習うことのできる見本の形といえそうです。思うだけなら誰でもできますし、一見、簡単そうにも感じますが、実行できるかどうかがその後のキャリアの決め手となってくるのです。

「きのうの自分に勝つ」が座右の銘

石原さんのこうした正攻法の向上心は、弱冠21歳の頃から芽生えていたようです。今から10年前、石原さんはオリコンスタイルのインタビューの中で、自身の座右の銘について次のように語っています。

「人と比較して勝つのでなく、きのうの自分に勝つ。高校生になった頃にある本で読んで、そのままじゃないけど、よく覚えている言葉です。人と自分を比較して落ち込んだり妬んだりするのではなく、きのうの自分と比べて今日はどれだけ成長できるのかに励む。それが一番大切なことかな」

21歳といえば一般的には大学生活の真っただ中、そろそろ就職活動を考え始める頃です。言い換えれば前進あるのみの時期。そんな頃に「きのうの自分に勝つ」を座右の銘に、自分と向き合い、真っすぐに成長することを心掛けている若者が果たしてどのくらいいることでしょう。私自身を振り返っても、全くできていませんでした。

石原さんはそれを実践し、真っすぐに成長していくことを一番に意識しながら「セルフブランディング」をしていった結果、今や男女を問わない支持を得て、不動の人気女優の座を射止めています。新年度を迎え、これから新たな人間関係に身を置く人も多いでしょう。自分自身、他人にどのようなイメージを持たれているのか、「セルフブランディング」を意識する上で参考にしてみてはいかがでしょうか。

鈴木ともみ
 経済キャスター、ファイナンシャル・プランナー。日本記者クラブ会員。多様性キャリア研究所副所長。テレビ、ラジオ、各種シンポジウムへの出演のほか、雑誌やWeb(ニュースサイト)にてコラムを連載。主な著書に『デフレ脳からインフレ脳へ』(集英社刊)。株式市況番組『東京マーケットワイド』(東京MX・三重TV・ストックボイス)キャスターとしても活動中。

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