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「ユーロビート」CDなんと250作目 人気が再燃か

日経エンタテインメント!

2018/4/17

 ダンスミュージックの1ジャンルであるユーロビートの楽曲を集めたコンピレーションアルバム『SUPER EUROBEAT』シリーズ(以下『SEB』)が、1990年の『VOL.1』発売以来リリースを重ね、この2月に『VOL.247』を発売。8月にはなんと250作目に到達する予定だ。1980年代後半にディスコで人気に火が付き、何度かのブームが起こったユーロビートだが、最近は若い世代のファンが増え始めているという。

赤い線はブームの盛り上がりのイメージを表したもの

 ユーロビートは、ダンスミュージックの1種。80年代後半、ヨーロッパで制作された楽曲が日本のディスコで人気を集め、以降、皆が同じ振り付けで踊る「パラパラ」と密接な関わりを持ちながら、日本で独自進化してきた。90年の『VOL.1』の発売当時は、第1次パラパラブームの真中。現・エイベックス社長の松浦勝人氏が、イタリア人クリエイターに「日本の流行に合う楽曲を」と依頼したのが『SEB』の始まりだ。

 2000年前後、パラパラは「第3次ブーム」を迎え、『SEB』の『VOL.100』と『VOL.110』は70万枚のセールスを達成した。だが、「ブームが低迷のきっかけになった」と『SEB』のプロデューサー・DJ BOSS氏は分析する。「難しい振り付けやテンポが速くて簡単に踊れない曲が増え、『マニアック』になったんです」。また、ブームの反動で「パラパラはダサい」とのイメージを持つ人もいた。パラパラ人口は減り、『SEB』の売り上げも減少。12年には廃止を含めた検討に入り、毎月1枚のリリース頻度を2カ月に1枚とし、収録曲数も18から15に減らした。

 ところが最近、潮目が変わりそうな気配が見られるという。第3次ブームを知らない若い世代のファンが増え始めているのだ。ディスコのイベントにやって来る若者は増える傾向にある。エイベックスは、SNSを活用するなど、ここを狙ったプロモーションを強化。また2月28日にはアイドルグループのフェアリーズがユーロビート曲をカバーしたシングル『HEY HEY~Light Me Up』をリリース。同曲の振り付けは、「バブリーダンス」で話題を集めた登美丘高校ダンス部の振付師akaneが担当する。まずは、ユーロビートに合わせて踊る楽しさを知ってもらう作戦だ。

 DJ BOSS氏によると、『VOL.250』以降は、日本人制作楽曲の収録も検討しているという。8月に予定されている250作目のリリースという大きな節目で、再びユーロビートに脚光があたり、人気が再燃する可能性もあるだろう。

『SUPER EUROBEAT』シリーズのプロデューサー、DJ BOSS氏
2月に発売された『SUPER EUROBEAT』シリーズの『VOL.247』(エイベックス)

(日経エンタテインメント!編集 羽田健治)

[日経エンタテインメント! 2018年4月号の記事を再構成]

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