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くしゃみ・鼻水… 花粉症って、かぜとはちがうの?

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NIKKEI STYLE

スーちゃん最近、お母さんがいつもマスクをつけているよ。くしゃみや鼻水がたくさん出て毎日大変そう。「今年も花粉症(かふんしょう)の季節になったのよ」って悲しそうに言ってたけど、かぜとはちがうのかな。

花粉を体が追い出そうとしているんだ

森羅万象博士よりお母さんはきっと「スギ花粉症」だね。春が近づくとスギの木の花粉がたくさん空中を飛ぶので、花粉症の人はくしゃみ、鼻水、鼻づまり、なみだ、目のかゆみなどの症状(しょうじょう)に苦しむんだ。春はワクワクする明るい季節のイメージがあるかもしれないけど、花粉症の人にとってはあまりうれしい季節じゃないんだね。

花粉症は「アレルギー」という病気の一種だよ。外からきた花粉を体が追い出そうとして起こる反応なんだ。鼻に花粉が入ったらくしゃみでふき飛ばしたり、鼻水で洗い落とそうとしたりするよ。目に花粉が入ると目がかゆくなり、なみだで洗い流そうとするんだね。

体は外からきたじゃまものをやっつけようと抗体(こうたい)というたんぱく質を作るんだ。ふたたび花粉が体に入ってくると抗体が働き、体内でヒスタミンなどの化学物質が出てくるよ。この化学物質がくしゃみや鼻水、目のかゆみなどを引き起こすんだ。

外から入ってきたじゃまものから体を守る仕組みを免疫(めんえき)というよ。花粉症では花粉に対して免疫があまりに強く攻撃しようとして、くしゃみや鼻水といった症状がひどくなってしまうんだ。決まった相手に、免疫の働きが強くなりすぎることをアレルギーというんだよ。

かぜやインフルエンザでも免疫が活躍するよ。病気の原因になるウイルスが体の中に入ってくると、免疫によって熱やせきが出るんだ。病気にはなりたくないから、やっつけようとするんだね。

ところが花粉症のようなアレルギーは人によって起きたり起きなかったりするんだ。

 花粉症はなる人とならない人がいるし、花粉症の人でも同じタイミングでかかるわけではない。個人差があるんだね。スギ花粉症の人は日本国内に約2000万人いるといわれているよ。およそ6人に1人の計算になるよ。

生まれつきの体質によって、アレルギーになりやすい人と、なりにくい人がいるといわれているんだ。お母さんやお父さんが花粉症だと、子どもも花粉症になりやすい。花粉症になるかは、花粉を吸い込んだ期間や量も関係するんだ。たくさんの花粉を長い間吸い込んでいると、なりにくい人でも花粉症になるみたいなんだ。

沖縄にはスギがないし、北海道にもスギが少ないから、沖縄や北海道にはスギ花粉症の人も少ない。ただ、花粉症はスギ以外にもヒノキやブタクサなど色々な花粉が原因になるよ。スギ花粉症の人が他の植物の花粉症になることも多い。

ヒノキの花粉が飛ぶのはスギよりも遅い春で、ブタクサは秋なので、つらい季節が長くなってしまうね。北海道でもシラカバという木の花粉症になることがあるよ。

アレルギーは花粉症だけでなく、卵や牛乳、大豆といった食べ物でもなる人もいる。その人たちはそれぞれ卵などを食べないようにいつも気をつけているんだ。

花粉症の薬は、抗体によって出てくる化学物質の働きをじゃまして、症状をおさえているよ。くしゃみや鼻水といった症状が一時的に軽くなるけど、残念ながら完全には治らない。マスクをつけたり、めがねをかけたりして、花粉が鼻や目になるべく入らないようにすることが大事だよ。

コートも表面がつるつるして花粉がくっつきにくいものを選んだり、家に帰ったときに外でコートをはたいて花粉を落としてから家の中に入ったりするといいね。外から花粉を持ち込むと、家の中でも症状が出てしまうよ。テレビやインターネットの天気予報では花粉が飛ぶ量を毎日予想しているので、多く飛ぶ日には外出をひかえるなど特に注意したほうがいいね。

今年は冬が例年より寒いので、スギ花粉が飛ぶのが少しおそくなっているそうだ。東北から近畿、四国にかけての多くの地域で昨年よりも花粉の飛ぶ量が多くなると予想されているよ。しっかり対策して気をつけたいね。体調管理のためにバランスのいい食事を取り、よくねて、規則正しい生活を送ることも大切だよ。

舌下免疫療法、根本治療に期待



博士からひとことスギ花粉症の根本的な治療法になると期待されているのが「舌下(ぜっか)免疫療法」だ。
 免疫療法は、花粉を少しずつ体に入れて慣らしていけば免疫が過剰に働くアレルギーを抑えられ、花粉症を治療できるのではないかという発想から生まれた。
 舌下免疫療法では花粉のエキスを毎日、舌の下に垂らす。もともとあった花粉エキスの注射に比べ、負担が少ない手法として実用化された。
 免疫療法は、症状をすぐに抑えることはできない。いまから取りかかっても、今年の花粉シーズンには間に合わない。効果が出始めるまでには数カ月かかり、しっかりとした効果を得るためには最低でも2年間以上続ける必要がある。
 まだ花粉症になっていない人が、あらかじめ免疫療法を受けることで、発症を予防できるかもしれないと期待した研究も始まっている。

(日本医科大学の大久保公裕教授に取材しました)

[日本経済新聞夕刊2018年3月10日付]

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