花見をおいしく楽しくする ワインアイテム7選
2018年の桜前線も到来間近。花見の席にビールや日本酒だけでなくワインがあるだけで、その場がぐっと華やぎおしゃれ感がアップする。一方で、「ワインはグラスや温度管理が面倒そう」と敬遠してしまう方も多いのではないだろうか。今回は、花見などアウトドアシーンで、ワインをより身近に簡単に楽しむためのワイングッズを紹介しよう。
大勢での花見に便利なキャリーバッグ
ワインを運ぶとき、意外と頭を悩ませるのがキャリーバッグだ。ボトル一本だけ入れる袋はよく見かけるが、問題は複数のワインを一度に運搬したいとき。単に大きな袋に入れるだけでは不安定でゴロゴロしてしまうし、ボトル同士がぶつかって割れる危険性もある。
プルテックスのワインバッグは、内部が底の方まで仕切られており、一本一本ボトルを立てて運ぶことができる。安定感がよく、ボトルが傷つくこともない。4本用と6本用があり、売れ筋は4本用。ワインボトルは一般的なボルドー型で約1.3kgの重さなので、4本だと5kg強と、男性ならなんとか片手で運べる範囲内に収まる。持ち手部分はマジックテープで開閉可能で、持ち運ぶ際に手が痛くなりにくいよう工夫されている。花見の幹事やお酒担当にとって重宝するアイテムだ。
おしゃれにワインを冷やすグッズ
徐々に暖かくなるお花見の季節にはスパークリングや白、ロゼワインが飲みたくなる。生ぬるいスパークリングワインでは美味しさが半減してしまうように、冷やしておいしいワインをアウトドアで飲むときに温度管理は重要なポイントだ。
ドイツ製の保冷バッグ「BE COOL ビー・クール」はその名の通り、ワインを冷たいまま運べるアイテムだ。特に乾杯用にスパークリングワインを持ち寄る際などには、会場に着いてからボトルを冷やす時間をカットできる。
見た目もスタイリッシュで、いかにも「明るいうちからお酒を運んでます」という感じを出さずに、ファッションの一部として使えそうなデザインもうれしい。数時間は保冷効果が持つので、飲みかけのワインをバッグに入れてクーラーがわりにも使える。
欧州では大手グラスメーカーのリーデルのショップでも販売されているメジャーな商品で、最近は東南アジアや中東など暑い国でも売れ行きがいいという。商品名は「シャンパンクーラーバッグ」だが、もちろん一般的な形状のワインにも使える。
もうひとつ、優れた保冷効果と扱いやすさで人気の商品を紹介しよう。プルテックスの「エラステック クーラースリーブ」は、サイドに手を入れるバンドがついたハンドグリップ式のワインクーラーで、ワインを冷やしたままサーブできる新商品だ。冷凍庫であらかじめ6時間程度冷やしておき、使用時には底面部にあるゴムをボトルの底に引っ掛けて使用する。ネック部分と底面部のゴムバンドがボトルをしっかり固定してくれるので、ワインを注ぐのが苦手な人でも安心だ。
簡単にコルクを抜栓できるオープナー
アウトドアシーンでは抜栓もスピーディーに行いたい。驚くほど簡単に抜栓できるのが、おしゃれなキッチンアイテムで主婦にも人気が高いル・クルーゼブランドのワインオープナーだ。1979年誕生と歴史は非常に長く、元は「スクリュープル」というブランド名で画期的なワインオープナーとして有名になった。一見するとおもちゃのようにも見えるのだが、ワインコルクをいかに簡単に抜くか、研究してつくられた製品だ。考案したのは石油採掘技術者。石油発掘に使われていたスクリューと米航空宇宙局(NASA)が開発した特殊なテフロンを組み合わせて、コルクに入っていく抵抗を最小限に抑えた。
テーブルモデルとポケットモデルの2種類があり、使い方はいたってシンプル。本体をセットしたあとスクリューの先端をコルクに刺し、ハンドルを時計回りに回すと、自動的にコルクが上がってくる。立ったままでも片手で簡単に抜けるので、航空会社のファーストクラスでも利用されているそうだ。ポケットモデルは、使い方をマスターすれば、もっと簡単。ハンドルを引き出して本体にセット、あとはハンドルを人差し指でくるくる回すだけ。
ポケットモデルにはキャップシールをカットする刃がついているが、テーブルモデルには、ナイフは付いていない。テーブルモデルを買う人は「フォイルカッター」とセットで購入する方も多いという。4分の1回転するだけでキャップシールが剥がせる商品で、筆者のようにキャップシールを剥がすのが苦手な人にもおすすめだ。
▼ル・クルーゼ フォイルカッター 1000円(税抜き)
割れないグラスでアウトドアでもOK
アウトドアでワインを飲むとき、やむを得ず紙コップを使うことも多いだろう。それでは風情にかけるし、ワインの香りや味わいの楽しみが半減してしまう。とはいえガラス製のグラスを持って行くのは大変だし、アウトドアで割れたら困る。
そこで重宝するのが、割れないグラス「トライタン」だ。一見すると普通のグラスのように見えるが、合成樹脂でできており、持ってみると非常に軽い。そのままカバンに無造作に入れても割れないため、持ち運びに便利で、まさにアウトドア向けのアイテムだ。ワインの種類に合わせてラインアップも豊富だが、特にシャンパーニュグラスと万能型のテイスティンググラスは、断面が丸くカットされており、飲み口が工夫されている。筆者も旅行にいくときは、トライタンを愛用している。いつどこでワインを飲みたくなっても万全だ。
ワインを飲むときに温度やグラスに気をつけるだけで、香りや味わいは変わる。便利なアイテムを賢く取り入れて、アウトドアシーンでもワインをおいしく楽しみたい。
取材協力:ワイン・アクセサリーズ・クリエイション
シャンパンと日本ワインを愛するライター。ワイン愛が高じて通信業界からワイン業界に転身した。最近は、毎日着物生活をめざして「きものでワイン」の日々を送っている。ワインの国際資格WSETのDiploma取得に挑戦中。
ワークスタイルや暮らし・家計管理に役立つノウハウなどをまとめています。
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