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食の達人コラム

納豆好きなら塩で食え 強い粘りと濃厚な甘味とうまみ 魅惑のソルトワールド(14)

2018/3/16

納豆は、塩を入れると手が疲れるほど粘る

突然ですが、みなさんは、納豆ってどんな風に食べていますか?

最近では、従来のしょうゆベースのタレ以外にも、わさび風味、梅風味、キムチ味などのバリエーションも豊富ですし、たぶんあまり意識をせずに「付属のタレを使う」という人がほとんどかもしれません。しかし今回の「魅惑のソルトワールド」では、あえて付属のタレから離れて「塩」で食べることを提唱したいと思います。「学問のススメ」ならぬ、「塩納豆のススメ」です。

まずは、知っているようで知らない納豆のことを、少しおさらいしましょう。納豆の発祥は弥生時代だとか戦国時代だとか諸説ありますが、いずれにせよ、加熱した大豆をわらなどで包んで保存していた際に発酵して偶然できあがったもの、という共通点があります。商品として量産され、広く一般家庭で広く食べられるようになったのは江戸時代のことで、産地としては、茨城県のほか、秋田県や熊本県も有名です。

黒豆や枝豆などいろいろな豆が納豆になる

なお「納豆」と一口に言っても、黒豆や枝豆などを原料とした納豆もあり、そのどれも独特のおいしさを醸し出していますが、今回はどこでも手に入りやすい「大豆で作った小粒納豆」を前提にしたいと思います。また、山形県の郷土料理に、納豆に塩昆布と塩こうじを混ぜて寝かせた「塩納豆」というものがありますが、ここでは「一般的な糸ひき納豆を塩で食べること」を「塩納豆」と呼ぶことにします。

ナットウキナーゼの血栓溶解作用のほか、腸内環境の改善やアレルギーの改善、殺菌作用、骨を強化する作用、アンチエイジングなど、さまざまな健康効果を持つため、ある種健康食品のようにも扱われ、時代の健康志向と相まって、2016年には過去最高の市場規模を記録しています。

「そうは言っても、関西人は食べないんでしょ?」と思うなかれ。それが通説となっていたのも今は昔で、家計調査(2015年)によれば、全国平均こそ下回るものの、たとえば関西2府4県のなかで最も納豆の消費量が少ない大阪府でも、1世帯あたり年間約2,000円以上分の納豆が消費されています。どうやら最初は転勤族などの間で消費されていたようですが、納豆の持つ健康効果がメディアに取り上げられたりするにつれ、関西圏のスーパーマーケットやコンビニエンスストアでの取扱量や種類も増え、家庭での登場頻度も高くなってきたようです。また、製造会社の努力もあり、独特のにおいや粘りが苦手な人向けに、あまり匂わず粘りの少ない納豆などが開発されたということも、関西圏での納豆食の増加に寄与していると考えられます。

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