「汗かかずともスポーツ」 Jリーグが挑むゲーム大会学校体育ベースの定義に決別、「デジタル化」と親和性も

サッカーゲームをプレーするJリーグの村井満チェアマン(左端、3月9日に都内で開かれた記者会見で)
サッカーゲームをプレーするJリーグの村井満チェアマン(左端、3月9日に都内で開かれた記者会見で)

Jリーグは2018年から、ゲーム対戦競技のeスポーツに参入する。サッカーゲームの国内大会を「明治安田eJリーグ」という名称で開く。優勝者は国際サッカー連盟(FIFA)による世界大会「eワールドカップ」の最終予選に出場できる。日本のeスポーツはゲーム会社の思惑が先行していたが、リアルのスポーツ界が正式に門戸を開いた格好だ。

Jリーグの村井満チェアマンは「汗をかく運動だけがスポーツではない。エンターテインメント全般に定義を変える」と述べ、サッカーの市場をビデオゲームにも広げたい意向を示した。Jリーグがデジタル化の一環として、選手の能力や実績のデータ化を進めていることを踏まえ、eスポーツとの親和性の高さも指摘した。

村井満・Jリーグチェアマンに聞く

――eスポーツ参入の理由は。

「eスポーツは年齢、性別、国籍、障害の有無に関係なく楽しめます。世界の市場は16年に560億円くらいだったのが、20年には3倍以上になるという試算があります。22年に中国・杭州で開かれるアジア競技大会では公式種目になりますし、24年のパリ五輪、28年のロサンゼルス五輪で採用が検討されているとも聞きます。そうしたなかで我々も(eスポーツを)大きな柱に位置づけてチャレンジし、Jリーグ全体の活性化につなげていきたいです」

――部活の加入率が下がるなど、子供のスポーツ離れが指摘されています。eスポーツ参入の背景には、そうした危機感もあるのですか。

「日本では久しく、学校の体育がスポーツのベースとなってきました。だから汗をかいて体を動かすことがスポーツと考えがちです。しかし世界では、それだけでなく、非日常で楽しむことがスポーツと定義されています。サッカーを中継してくれている(英国の動画配信サービスの)DAZN(ダ・ゾーン)をみても、ダーツやビリヤードがスポーツコンテンツのなかに並んでいます」