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エステーの鈴木貴子社長

エステーの鈴木貴子社長

日本の上場企業の中で、女性が社長を務めるのは全体のわずか1%。その希少な会社の一つが、「消臭力」などで知られる日用品メーカー、エステーだ。鈴木貴子社長は、創業者の鈴木誠一氏の三女だが、入社したのは40代半ば。それまで家業を継ぐ気はまったくなく、外資系企業などでマーケティングの腕を磨いてきたという異色の存在だ。カリスマ経営者と言われた鈴木喬会長の後を継いで5年。女性目線を生かし、業績をV字回復させたリーダーシップの秘密はどこにあるのか。

目指したのは、社員を奮い立たせる言葉を持つリーダー

――創業家出身とは言え、女性で、社歴も短く、さらにはカリスマ経営者の後継というので相当なプレッシャーがあったと思いますが、どのようなリーダーを目指したのですか。

「まず、先頭に立つ覚悟さえあれば、カリスマである必要はないと腹をくくりました。なまじカリスマが君臨していると、社員が自分の頭で考えなくなるというリスクもありますから。私自身が目指したのは、ごくごく平均的な社員の能力を引き出し、彼らを奮い立たせる『言葉の力』を持つリーダー、コミュニケーション力で組織を率いていくリーダーです」

「就任前には動画共有サイトのユーチューブで各界のリーダーたちのスピーチも研究しました。米国のキング牧師や英国のサッチャー元首相、(フェイスブック最高執行責任者の)シェリル・サンドバーグさんや(ディー・エヌ・エー会長の)南場智子さんなどのスピーチを見て、改めて感じたのは、人の心を奮い立たせるには、誰にでも理解できるシンプルな言葉とロジックを使わなければならないということ。そして重要なことは何度でも繰り返して言うということです」

リーダーとしてのブレない軸は、ブレない体を鍛えることから

「話す内容とともに、もう一つ重要なのはからだの姿勢ですね。トップは立ち姿勢も大事だと思います。私はもともと少し猫背だったんですが、社長になるのを機にジムのパーソナルトレーナーの指導のもとで矯正しました」

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