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日本をどう変えるか 多芸の異才が描くビジョンとは リブロ汐留シオサイト店

2018/3/9

こうした認識にたって今後の行方を左右するテクノロジーの本質について語り、「経済と教育と文化と技術が密接に結びついたエコシステム」としての日本のグランドデザインを描き、そのための再興戦略を語っていく。

次から次へと速射砲のように話が展開し、具体的な提言では「センター試験をやめよ」「幼稚園には行かなくていい」「英語力より日本語力」「ワークライフバランス、くそくらえ」など、議論を呼ぶ断言が次々と出てくる。それでも「産業と教育が一体になった生態系をどう作れるかがカギ」という確信に従って、自らの行動でも実践しているところに説得力がある。「ポジションを取れ。とにかくやってみろ」という著者の思いへの共感が日本の現状に危機感を抱く多くの読者に響いているのかもしれない。「2回品切れになって、ようやく満足に売れる数が入荷した。これからもまだ伸びそう」と店長の三浦健さんはみる。

■羽生永世七冠と山中教授の対談本が3位に

それでは、先週のベスト5を見ていこう。

(1)プレイングプレジデントの1分間経営山下秀樹著(幻冬舎)
(2)漫画君たちはどう生きるか 吉野源三郎原作、羽賀翔一漫画(マガジンハウス)
(3)人間の未来 AIの未来 山中伸弥、羽生善治著(講談社)
(4)炎と怒り トランプ政権の内幕マイケル・ウォルフ著(早川書房)
(5)日本再興戦略落合陽一著(幻冬舎)

(リブロ汐留シオサイト店、2018年2月26日~3月4日)

1位はまとめ買いによるランクイン。クラウド経営支援サービスを使って会社の数字を把握し、経営に生かす方法を解説した本だ。2位は名著の漫画版。ロングセラーが続いている。3位は、人工知能(AI)やiPS細胞などをめぐってノーベル賞学者とトップ棋士が語り合った本。2人の深い専門性が現代的なテーマを鋭くとらえていく対話が魅力だ。4位にトランプ米政権の内幕を暴露した話題の一冊。紹介した本が5位だ。

(水柿武志)

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