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東大卒の「女芸人」 就活生憧れの企業で学んだ挫折

2018/3/13

石井さんが入社したのは08年4月。同期の新卒は20人。「半数以上は東大で、後は京大とか。早慶も1人ずつぐらいでしたか。たしかに主要官庁と似たような人数規模だし、大学の構成ですね」という。

「学生時代は努力が報われたのですが」と笑う石井さん

ただ、官庁や日本の大企業と違い、外資系コンサルは即戦力としての働きを求める。ハードワークは必然だ。入社早々、優良顧客を相手にした「クライアントプロジェクト」のチームに加えられた。コンサルは顧客企業のニーズに従い、対象の企業や業界、市場を分析し、新たな経営戦略の策定や新規事業、商品サービスの提案などを要求される。大半のチームは4~5人程度、新人は様々なデータ分析や資料作成に追われる。午前9時に出社し、午前2~3時まで働くのも珍しくなかった。

ディー・エヌ・エー(DeNA)会長の南場智子氏もマッキンゼーの出身。津田塾大学から新卒で入社したが、「すごく忙しくて、大変だった。(留学した)米ハーバード・ビジネススクールの授業の方が全然楽だった」と振り返るほど。マッキンゼーは欧米でもコンサルの「虎の穴」のような修行の場として知られる。

■入社早々は快調、リーマン・ショックで暗転

石井さんのスタートダッシュは快調だった。「長時間労働でも仕事は面白かったし、自分もプロジェクトに貢献できている間は気持ちも充実していた」と話す。

しかし、暗転した。08年秋にリーマン・ショックの嵐が吹き荒れた。マッキンゼーにも「社内不況」が押し寄せた。「イメージからすると、仕事の全体量が6~7割になり、人が余るようになった」という。

石井さんはリサーチプロジェクトに回された。市場分析や業界研究などの知見を収集するプロジェクトで、特定の顧客がついているわけではなく、収益部門ではない。当初2カ月と言われていたが、結局、5カ月も続いた。2人のメンバーが1人になり、孤立感と焦燥感にさいなまれた。「時代が悪かったとはいえ、クライアントプロジェクトでバリバリ成果をあげる同期もいて、とにかく焦った」という。

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