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ヴェリーが答えます

VIX指数上昇で株価が上がる? トランプラリーが一例 「恐怖指数」で市場の楽観・悲観を判断

2018/3/13

「VIX指数が上昇すると株価は一般に下がりますが、逆に株価が上がることはありますか?」(神奈川県 50代男性)
マネーを呼ぶ「マネ~き(招き)猫」のヴェリーが、読者の疑問を解決します。

 VIX指数は投資家心理を測る指標で、別名「恐怖指数」と呼ばれています。将来の株式相場のボラティリティー(予想変動率)を示します。単純にいうと今後30日間の米国株の株価がどのくらい変動するのか、との市場参加者の見方を反映するものです。

 VIX指数は平時であれば10~20の範囲で動くことが多いです。20を上回ると市場の不安心理が強まった状態とされ、先行きの値動きが荒いとみていることになります。直近では2月6日に一時50.3をつけました。一方、値が低くなるほど、市場に楽観的な空気が広がっているとみることができます。

 VIX指数は基本的に、株価が大きく変動したときに動くため、株価の上下の乖離(かいり)が大きくなるほど指数も大きくなります。ただ「株価が上がる時と下がる時を比べた場合、下がる時の方がVIX指数の変動率が大きくなる傾向がある」(カブドットコム証券の河合達憲投資ストラテジスト)。このため経験的に、VIX指数が上がるときには、株価は下がると見なされやすいのです。

 実際に株価が上昇する局面で、VIX指数の数値が上がることもあります。2016年11月に始まった「トランプラリー」がその一例です。

 ダウ工業株30種平均とVIX指数の動きを追って見てみましょう。16年11月8日にトランプ氏が米大統領選に勝利したと伝わったとき、VIX指数は19台でした。ところが、翌9日からダウ平均の上昇が始まると、VIX指数も9日に一時21台まで高まったことがありました。

[日経ヴェリタス2018年3月4日付]

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