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電子書籍でコミック 専用端末かタブレットか?

西田宗千佳のデジタル未来図

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NIKKEI STYLE

コミックの市場規模で2017年はついに電子書籍が紙の書籍を上回った。電子書籍はスマートフォン(スマホ)で読む人が多いが、長期的に見れば専用機やタブレットがいい。お薦めの機器を紹介する。

スマホで電子書籍は「もったいない」

日本国内において、電子書籍の市場は圧倒的にスマホが握っている。だが、画面が大型化したとはいえ、スマホは電子書籍を読むのにあまり向かない。特にコミックや雑誌とは相性が悪い。

日本の書籍は、縦横比が約1.4対1のいわゆる「白銀比」に近い縦横比で構成されている。コミックや雑誌の場合見開きで読むことが多いが、この時は横長の1対約1.4になる。最近のスマホは、16:9や18:9など、動画の鑑賞に向いたかなり細長い画面を使っている。そこに電子書籍を表示すると、上下に大きな空白ができてしまい、画面サイズをあまり生かせない。計算上、画面の上下の空白は、画面全体の4分の1にもなり、肝心の書籍はかなり小さな表示になる。

とはいえ、「電子書籍のためにわざわざ機器を購入するのも……」と思うかもしれない。だが、筆者は「そんなことはない」と考えている。長期的に見れば、読書家にとっては悪くない選択肢だ。電子書籍はあまりマシンパワーを必要としないため、機器がなかなか陳腐化しない。スマホなら2年使うと不満が出てくるが、電子書籍向けにタブレットを買う場合、2、3年たっても不満がない、という人は少なくない。読書家なら、「1年に何冊本を読むか」で割ってみてもいい。数万円のタブレットも、数年使うなら「1冊あたりの価格」は意外とリーズナブルなものだ。

ハイエンドモデルは「コミック」志向

電子書籍を読むのに向いたデバイスは2つある。「電子書籍専用端末」か「タブレット」かだ。

選び方はシンプルだ。

電子書籍専用端末は目に優しいモノクロの電子ペーパーを採用しており、見開きではない単ページ重視のコンパクトサイズになっている。バッテリー動作時間が長く、一般的な読書スタイルならば、数週間使える。

電子書籍専用端末は電子書籍サービスと結びついており、現状はアマゾンのKindleと楽天のKoboの大きく2種類になる。Kindle向けも楽天kobo向けも、高価だが防水で使い勝手のいいモデルと、価格重視のモデルに分かれている。安価なモデルは動作が遅いので、コミックには向かないが、文字物中心なら十分だ。特にKindleの場合、もっとも安価なモデルは7980円からで、非常にお買い得だ。

専用端末の中でも特にお薦めは、Kindle向けの上位モデルにあたる「Kindle Oasis」だ。価格は2万9980円からと若干高いのだが、重量は約194gと軽く、片手で持ちやすい。電子ペーパー採用の電子書籍専用端末は画面が小さくてコミックには向かないものが多いのだが、その中では7インチと多少大きめで、なんとかコミックの見開きでの読書にも堪える。しかも動作が速いので使い勝手は悪くない。IPX8等級の防水にも対応しているので、風呂やプールなどでも使える。

楽天Koboの場合、「Kobo Aura ONE」がお薦めになる。サイズはKindle Oasisよりも大きな7.8インチで、よりコミックが読みやすい。その分Kindle Oasisに比べほんの少し重いが、それでも230gしかない。価格は税込みで2万4624円と、Kindle Oasisより安い。ストレージが32GBになった「コミックEdition」でも、2万6784円で、やはりKindle Oasisより安い。

タブレットは「サービスが選べる」

タブレットはアプリさえ入れればどの電子書籍サービスでも使えるのが最大の利点だ。例外として、アマゾンが発売しているタブレット「Fire」シリーズがある。こちらは基本的にアマゾン専用である。安価なタブレットとしては悪くないが、こと「電子書籍」向けとしては、先ほど挙げた「縦横比」の問題もあり、ベストな端末ではない。若干高くはなるが、他のタブレットを選んだほうが「電子書籍サービスを選べる」メリットが出る分有利だ。

電子書籍サービスを選べることには、実際大きなメリットがある。日本ではKindleと楽天Koboがメジャーな電子書籍サービスだが、使い勝手の点で、ベストなサービスではない。

特にコミックについては、「まとめ買い」や「シリーズを整理した本棚機能」など、他の電子書籍サービスのほうが優れた点が多い。コミックでは「eBookJapan」が、アプリの品質と使いやすさでは「紀伊国屋書店 Kinoppy」が、ライトノベルの品ぞろえではKADOKAWAグループの「BOOK☆WALKER」が優れている、と筆者は考えている。安売りキャンペーンやポイントサービスなども各社で微妙に異なる。

まだどこかにサービスを決めてしまっていないならば、いくつかのサービスの内容を確認してから使い始めることをお勧めする。

高価だが定番のiPad、価格で優位なAndroid

ただ、タブレットについては、数年前に比べ選択肢が減っているのが実情だ。新製品の数が減り、特に電子書籍に向く小型の7インチや8インチ台の製品については、2年前に登場した製品がいまだ現役であることも多い。すでに述べたように、電子書籍目的であればそこまで性能は求められないため、致命的な状態ではないものの、やはり寂しい部分がある。

選択のポイントは、「できれば縦横比が白銀比に近い4:3であること」「画面解像度が最低でも1920×1200ドット以上あること」だ。解像度は、書籍を読んだときの美しさに大きく関わるので、妥協すべきではない。1万円台で販売される低価格タブレットが電子書籍向けでないのは、ディスプレー解像度が低い場合が多いからだ。

コミックや雑誌を多く読む人には、10インチクラスのタブレットがお薦めだ。見開き表示で見るときの快適さが圧倒的に異なる。特にOSにこだわりがないなら、今のところ、このサイズのタブレットとしては「iPad」が定番であり、妥当な選択肢といえる。最新型である「10.5インチ型iPad Pro」がお薦めではあるが、価格が6万9800円(税別)からとかなり高い。電子書籍目的であれば、下位モデルにあたる「iPad」でもいいが、ストレージが32GBの安価なモデル(3万7800円から)は容量不足に悩まされやすい。できれば128GBモデル(4万8800円から)がお薦めだ。

ただどちらにしても、Androidタブレットに比べ割高であるのは否めない。ディスプレーが16:10になってしまうが、ファーウェイの「MediaPad M3 Lite 10」は、iPadに劣るが十分なスペックを持っており、しかも価格が2万9800円(税別)からとかなりお手軽ではある。

片手で持ちやすい8インチクラスでも、鉄板の選択肢はiPad。「iPad mini 4」は満足度も高い製品だ。だが、発売からすでに2年以上が経過していること、価格が4万5800円からと割高なことなど、マイナス面もやはりある。Androidタブレットでは、ASUSの「ZenPad 3 8.0」の完成度が高い。解像度が2048×1536ドットと高く、しかも縦横比は4:3で電子書籍が読みやすいからだ。こちらもiPad mini 4同様、発売から1年半が経過しており、若干古びてきているが、機能面では問題ない。価格も3万2000円前後と、iPad mini 4より1ランク安い。

ディスプレーの縦横比と解像度、それにサイズと価格のバランスで、自分に最適な製品を探してほしい。

西田宗千佳
 フリージャーナリスト。1971年福井県生まれ。得意ジャンルは、パソコン・デジタルAV・家電、ネットワーク関連など「電気かデータが流れるもの全般」。

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