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「きざみ青じそ」1位 18年上期、食品ブレイク予測

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NIKKEI STYLE

日経トレンディ

ありそうでなかったチューブ入り薬味の新顔「きざみ青じそ」、振りかけるだけで料理にとろみが付く驚きの片栗粉「日清 水溶きいらずのとろみ上手」など、18年上半期は消費者の「こんな商品が欲しかった」に直球で応える食品が多く出そろった。大手食品卸の日本アクセスがまとめた「バイヤーズグランプリ」の入賞商品から日経トレンディ編集部が注目したブレイク必至の商品を紹介する。

チューブ薬味に「最後の大物」が登場

加工食品部門の1位に選ばれたのは、ありそうでなかった業界初のチューブ入り薬味「きざみ青じそ」(エスビー食品)だ。実は薬味系の生鮮食品のなかで、シソはニンニクよりも大きい市場規模。にもかかわらず、チューブ化は見落とされてきた。日の目を見るきっかけをつくったのが2017年に発売した「きざみパクチー」だ。初月で3000万円を売り、年間では計画の4倍近い売れ行きを達成。「一般家庭で使ってなかった薬味なのに想定外のヒット」と、商品企画担当の大町政幸氏は話す。

その結果を受け、同じ「香り系」かつ葉を使った薬味として次に白羽の矢を立てたのが「シソ」だ。「パクチーより家庭でなじみがあるのに、チューブ化されていない空白地帯だった」(大町氏)。同社のアンケートでも、シソは「日持ちがしない」「1パックの枚数が多い」「刻むのが面倒」などの不満があり、保存でき、手軽に使えるチューブタイプの需要は大きいと判断。つくねやハンバーグ、ギョーザに練り込むなど料理の下味にも活用できることからも、ショウガやニンニクに続くチューブ薬味の新定番として定着しそうだ。

ファン待望の料理専用・技あり塩昆布

サラダやチャーハン、ステーキなど、あらゆる料理の最後にサッと振りかけるだけで、昆布由来のうまみをプラスできる便利アイテムがフジッコの「ふりふり塩こんぶ」だ。同社の通常の塩昆布は約6cmの長さで袋入り。一方、ふりふり塩こんぶは約2mmに細かくカットしており、専用のボトル容器から好みの量を振り出して、料理のアクセントに使いやすいのが売りだ。

従来の塩昆布のサイズは、もともとご飯やおにぎりに使う際の食べ応えを意識した設計。ところが近年、塩昆布はキャベツにあえるだけなど調味料としても重宝されている。そこで顕在化したのが、従来品は袋から取り出す際に手が汚れたり、絡んでちょうどいい量を出せなかったりといった不満だ。「実に約37%のユーザーが、既存の塩昆布を刻んで料理に使っている」(フジッコ)ほどで、新サイズの提案は喫緊の課題だった。

しかし塩昆布は、乾燥度を高めない限り、粘ついて細かく切断できない。そこで同社は、特殊な解砕機で従来品と同じ軟らかさを保ちながら粒状にカット。歯に詰まりにくく、料理に味がよく染み出す極小塩昆布に仕上げた。

ふりふり塩こんぶはボトル入り35gで税別248円。通常の商品より割高だが、ヘビーな塩昆布ファンほど調味料としての使い勝手の良さに納得するだろう。

とろみ付けから揚げ物までを1本で

麻婆豆腐やエビチリのとろみ付けから、唐揚げ・竜田揚げの衣まで。料理の名脇役ともいうべき片栗粉に革新をもたらすのが、調理用ミックスの「日清 水溶きいらずのとろみ上手」(日清フーズ)だ。

料理に片栗粉でとろみを付けるには、水に溶いて使うのが普通だが、この工程は意外に面倒。その点、とろみ上手は料理をしながらボトルから直接振りかけるだけで、自分好みのとろみを付けられるのが最大の売りだ。

発売するのは、小麦粉市場で4割程度のシェアを握るガリバー・日清フーズ。片栗粉はほぼ門外漢ながら、同社には類似商品で培ってきた勝ちパターンがあった。前身となるのが15年に発売した「日清 クッキングフラワー」。通常より粒度が大きめの、サラサラ振りかけられる新開発の薄力小麦粉で、発売後1年間で300万本以上を売り上げたヒット商品だ。この知見を生かし、同社はすでにパン粉や天ぷら粉などを発売済み。そこで満を持して発売したのが片栗粉だった。

とろみ上手でもクッキングフラワーと同様のボトル形状を採用。粒度を大きくするほか、片栗粉のバレイショでんぷん以外にも、小麦粉由来など複数のでんぷんをブレンドし、振りかけやすく、サッと溶けるバランスを模索した。

ただ、片栗粉ならではの難しさが、とろみに加えて、「揚げ物のサクサク感」との両立。単に粒を大きくしただけでは、肉などにうまく粉が付かない。粒度の調節で試行錯誤を繰り返し、ようやく最適解を探り当てた。

実際に使ってみたが、その利便性の高さは想像以上。麻婆豆腐はひと通り素材を炒めて味付けをした後に、とろみ上手を数回振りかけて自分好みのとろみに調節していくだけ。事前に水溶きしておいた片栗粉が余ってしまうことも、水に溶く片栗粉の最適な量でいちいち悩むこともない。もちろん、唐揚げの衣もきれいに付き、片栗粉と同様のサクサク食感に仕上がった。

とろみ上手の価格は100g入りボトルで税別260円。通常の片栗粉は400gで同250円程度なので、かなり強気の価格設定にも見える。だが、クッキングフラワーも従来の袋入り小麦粉より価格は大幅に高かった。にもかかわらずヒットしたのは、ひとえに新開発の粉とボトルの合わせ技で使い勝手を極め、それが消費者に響いたため。とろみ上手でも、「これまで棚にしまわれがちだった片栗粉をキッチンの表舞台に引き上げ、使用頻度を高めたい」(日清フーズ加工食品事業部の水田成保主査)と意気込む。初年度販売目標200万本も、決して不可能な数字ではない。

「バイヤーズグランプリ」とは?
大手食品卸の日本アクセスが1月に開催した展示商談会「フードコンベンション」の特別企画が「バイヤーズグランプリ」。Mart読者会員100人が選ぶ「Mart新商品グランプリ」のプロ版で、この企画にエントリーした80の新商品を、スーパーやコンビニなど流通各社の食品バイヤーが試食し、店頭で品ぞろえしたい商品に投票した。対象は加工食品、冷蔵、冷凍食品、飲料、アイスの5部門で、得票数の多い順にランキングを決定。同企画は、日本アクセス、流通専門誌の「DIAMOND Chain Store」(ダイヤモンド・リテイルメディア)とのコラボ企画。

(ライター 高橋学)

[日経トレンディ2018年4月号の記事を再構成]

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