2018/3/10

リーダーが語る 仕事の装い

「最近、ファッション雑誌でよくスニーカー特集が組まれるのは、ファッションとしてのスニーカー需要の高まりを反映したものだと思っています。スーツに合わせてもおかしくないスニーカータイプの靴はスポーツメーカーに限らず、靴メーカーも手掛けています」

「スニーカー通勤は米ニューヨークでは今に始まった話ではありません。賛否両論あったとはいえ、こちらとしては『話題に上っただけでありがたい』と前向きに捉えています」

――長官自身、昔からスニーカーを愛用されてきたとか。

「歩きやすく、疲れにくいスニーカーは、靴のなかでも機能性でトップクラスではないかと思っています。振り返れば小学生のときはアシックス、中学生のころはもっぱらナイキを履き、高校時代にはミズノのスニーカーが加わりました。大学時代はカッパやアディダス、リーボックのものなどを愛用してきました。きょう履いているのはイタリアのパントフォラドーロ製のものです」

鈴木長官が愛用するスニーカー

■毎日366段上って運動不足を解消

「安倍晋三首相から『バサロキックのようなクリエーティブな仕事をしてほしい』と託され15年にスポーツ庁の初代長官に就任して以来、それまでとはライフスタイルが様変わりしました。車での移動が増え、意図的に運動するようにしないと、体を動かす時間もありません。毎日、役所に着いたら長官室があるフロアまで366段ある階段を上っているのも運動不足解消が狙いです」

「スーツが増えたのもそれからです。それまではジャケットにパンツスタイルが主でしたが、長官に就任する前後から東京都内のデパートや老舗の仕立屋さんで作るようになり、現在、着回しているスーツは20~30着ほどあります」

「ネクタイも随分そろえるようになりました。本数は定かではありませんが、自宅にはもちろん、長官室のロッカーにも数十本ぶら下げています。色味も様々で、スポーツ庁のシンボルカラー、オレンジ色のネクタイもちゃんとありますよ」

階段を使って登庁する鈴木長官(東京・霞が関)
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