美容家電や調理・家事家電を展開している小泉成器では、「メンズビューティー」というカテゴリーを設け、男性向け美容家電のラインアップを拡充している。
「小泉成器は顔そりやマユをスタイリングする『フェイス&マユシェーバー』や、髪の毛先をアレンジする『ストレートアイロン』、すね毛を処理する『レッグヘアトリマー』など、一通りのラインアップをそろえています。フェイス&マユシェーバー『KMC-0650/K』が実勢価格1140円、レッグトリマー『KMC-0630/K』が2280円と、若い男性や美容家電ビギナーも購入しやすい価格になっているのも人気の理由でしょう」(戸井田さん)
17年に発売された男性用グルーミング家電で注目を集めたのが、パナソニックの「ボディートリマーER-GK60」(実勢価格6820円)。腕や脚、胸に加え、ビキニゾーンやでんぶ、肛門とその周囲などのいわゆる「V・I・Oゾーン」まで、むだ毛の処理が1台でできるボディートリマーだ。
男性用グルーミング家電を扱うビックカメラ新宿西口店ビューティー家電担当の鈴木賢さんによると「グルーミング商品の中でも圧倒的な人気」だという。「ボディートリマーといえばこれ、というほど、お客様に認知されています」
その人気の理由について戸井田さんは「グルーミングのさまざまなニーズに応えられる設計になっているから」と解説する。「グルーミングする際、通常のカミソリだと刃先の形状が鋭利で肌への刺激が強いのですが、ER-GK60は、刃先が丸いため肌当たりが優しい。また、独自のヘッドは腕、脇、ビキニゾーンのみならず、カミソリでは届きにくいでん部などもそりやすい形状となっています」
ER-GK60はアタッチメントをつけることで毛の刈り高を調整できる。「体毛を完全にそってしまうことには抵抗がある男性でも使いやすいように工夫されています」(戸井田さん)
「いきなり全身をグルーミングすることに抵抗がある人は、おなか・おへそまわりから始め、慣れてきたら、胸やアンダーヘア、脇など気になる部分をケアしていけばいいでしょう」と戸井田さんはアドバイスする。毛の長さをそろえるだけでも清潔感を出すことはできるという。
(文 秋葉けんた=マイカ)