検索朝刊・夕刊LIVEMyニュース日経会社情報人事ウオッチ
NIKKEI Prime

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

検索朝刊・夕刊LIVEMyニュース日経会社情報人事ウオッチ
NIKKEI Prime

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

検索朝刊・夕刊LIVEMyニュース日経会社情報人事ウオッチ
NIKKEI Prime

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

NIKKEI Primeについて

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

/

こんな就活生は嫌だ 人事に聞く「説明会の歩き方」

お悩み解決!就活探偵団2019

詳しくはこちら

NIKKEI STYLE

3月から経団連企業の採用活動が解禁になり、会社説明会が一斉に始まった。6月の選考解禁まで各地で説明会が相次ぐ。2019年卒の就活生にとっては業界・企業研究を深める絶好の機会だが、うまく活用するには注意も必要だ。探偵(記者)が実際に足を運び、採用担当者の声などから、最新版「会社説明会の歩き 「よく知らない会社だったが、話を聞いてみたら面白かった」。東京大学本郷キャンパス(東京・文京)で開かれた大学などが主催する合同説明会。東大理系大学院1年の男子学生は、約50社の参加企業のうち、ある製薬大手のブースに足を止めた。

就活を始めたばかりで志望業界は絞り切れていないが、「好印象だったので、受けてみたいと思った」という。

インターネットでの情報収集では、やはり限られた業界のみに注目しがちだ。説明会に足を運ぶと、思いも寄らない企業との出合いがある。

登壇者以外に注目

就活探偵団2019

就活探偵団は就活生の悩みを探偵(日経記者)が突撃取材で解決する連載企画。春までは基礎編と位置付け、新就活生に必要な心構えや、就活準備に役立つ情報を掲載します。

そして、説明会の醍醐味といえば、何といっても企業の関係者と直接話ができることだろう。

幕張メッセ(千葉市)で1~2日に開催されたリクルートキャリア(東京・千代田)主催の合同説明会。会場のあちこちで就活生が採用担当者に質問する姿が見られた。

大規模な合同説明会では、人気企業の講演会などのイベントに定員を上回る学生が殺到する。イベント終了後は、登壇した採用担当者を学生が取り囲む質問タイムもおなじみのものだ。

中には学生の数が多すぎて、個別の質問ができないまま心残りな表情で立ち去る学生も――。

いや、ちょっと待って欲しい。探偵は、ブースの後方で手伝っている人たちに目を向けた。登壇者だけが注目されがちだが、会場には関係者が多数来ている。その中には実は採用担当者をはじめ、昨年の内定者(18年卒学生)が手伝いに来ていることも多い。

探偵が話しかけてみると快く応じてくれたケースが多かった。登壇者以外の社員にも目配りし、積極的に話しかけてみてはどうだろうか。

さて、説明会で学生に取材をしていると、こんな疑問の声を耳にした。

「スタンプラリーがあるって本当ですか?」

これは会社説明会を巡る一種の都市伝説で、毎年話題に上る。

企業はこの時期、説明会をいくつかの日時・場所に分けて複数回実施している。そこで、「あの会社は説明会に最低3回参加しないと受からないらしいよ」などと噂が出ることがある。これが通称「スタンプラリー」だ。

説明会=選考の不安

実際どうなのか。説明会であちこちの企業に聞いてみたが、「説明会への参加履歴はチェックしているが、選考時の評価には関係ない」(大手信託銀行)といった回答が大半だった。

スタンプラリーの存在は確認できなかったが、「やはり何度も足を運んでくれるとプラスの印象が残りますよね」(日用品大手)とする声もあった。

そもそも経団連指針によると3~5月末の時期は、企業は選考をしないことになっている。しかし学生の間では「説明会が選考に結びついているのでは」という疑問が拭いきれない。このあたりも都市伝説が生じる要因のひとつではないだろうか。

肝心の質問についても、採用担当者からは様々なアドバイスがあった。

「ウェブサイトで調べたら分かるような質問ではなく、聞くに値する質問を考えてほしい」(通信大手)という指摘はもっともだろう。

 「自分の知識をひけらかすような、上から目線の質問もどうかと思う」(製薬大手)という声もあった。

最近では企業の「働き方改革」に関心を持って質問する学生も多いようだ。これについては実は評価が分かれている。重要なテーマであることは認めながらも「もっと業務内容など本質的な質問をしてほしい」(マスコミ)といった反応がある。一方、「住みたいエリアや勤務時間などライフプランに合わせた施策に力を入れている。いろいろ聞いてほしい」(通信大手)という声もあった。

ところで、この時期、議論に上る話題のひとつに「名刺」がある。

就活生の中には、自分の名前や大学名を記した名刺を作成し、説明会で企業関係者に配る人もいる。この名刺作戦は有効だろうか。

これは、取材結果からほぼ「NO」と出た。

空気を読もう

「1人から受け取ると、全員から受け取らなくてはならなくなる。人事としては受け取らない決まりにしている」(鉄道大手)、「名刺は個人情報なので管理が大変。気軽に渡されても困る」(不動産大手)といった拒絶反応が多かった。

企業は積極的な学生を歓迎するが、度が過ぎると評価が逆転してしまう。学生や採用担当者、就活掲示板などで通称「アピール君」と揶揄(やゆ)される存在になってしまうのだ。

例えば、説明会後の質問タイム、企業はなるべく大勢から質問を受けたいと思っている。

それなのに開口一番、「本日は貴重なお話、感謝致します! 私は○○大学の○○です」と切り出し、自己アピールしてしまう。その場の雰囲気にもよるが、「何もプラスにならない」(ビール大手)と冷ややかな声が上がる。

特に最初の質問者がそう言うと、次の学生も同じように言わなければと思ってしまう。「中には大学名を言いたくない学生もいる。こちらから指示しない限りはわざわざ言わなくてもいい。周囲への気遣いが足りないと感じる」(保険大手)

学生優位の売り手市場だけに、慢心がないか、就活生は自らを顧みてほしい。

ある商社の悩みは「予約制の説明会の無断欠席」だ。出席率は以前は9割だったが、最近は7割に落ちているという。「キャンセルする場合はあらかじめ連絡してほしい。就活が前倒しになって、忙しいのは分かるが……」と担当者は半ばあきらめ顔でこぼす。

そしてスマートフォン(スマホ)時代を象徴するのが、説明会などで表示されたスライドを「スマホで撮影する学生」の姿だろう。

「今の時代、致し方ないが、イメージはよくない」(製鋼大手)、「こちらが熱心に説明しているときに写真を撮られると、資料が欲しいだけなのかと思ってしまう」(システム大手)

採用担当者の嘆きは止まらない。一般常識のレベルで学生の態度を問う指摘もあった。

「説明会で寝ている学生を見るとがっかりする。寝るくらいなら来なければいい」(保険大手)

「友人同士で説明会に来るのはどうか。少なくとも私語は慎んでほしい」(施設管理)

「ブースで書類を配布したとき、何も言わずに黙って受け取る学生がたまにいる。社会人なら許されない態度だと思う」(ビール大手)

いずれももっともな意見だ。説明会の段階で改めておかなければ、この先、選考の場でうっかり非常識な態度をとってしまうおそれがある。就活は学生が社会に出るための準備期間。この機会に、社会人として必要な振る舞いもしっかり身に付けてほしいものだ。

(鈴木洋介、桜井豪、小柳優太)[日経電子版2018年3月6日付]

春割ですべての記事が読み放題
有料会員が2カ月無料

有料会員限定
キーワード登録であなたの
重要なニュースを
ハイライト
登録したキーワードに該当する記事が紙面ビューアー上で赤い線に囲まれて表示されている画面例
日経電子版 紙面ビューアー
詳しくはこちら

ワークスタイルや暮らし・家計管理に役立つノウハウなどをまとめています。
※ NIKKEI STYLE は2023年にリニューアルしました。これまでに公開したコンテンツのほとんどは日経電子版などで引き続きご覧いただけます。

セレクション

トレンドウオッチ

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
春割で無料体験するログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
春割で無料体験するログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
春割で無料体験するログイン
図表を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した図表はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
春割で無料体験するログイン

権限不足のため、フォローできません

ニュースレターを登録すると続きが読めます(無料)

ご登録いただいたメールアドレス宛てにニュースレターの配信と日経電子版のキャンペーン情報などをお送りします(登録後の配信解除も可能です)。これらメール配信の目的に限りメールアドレスを利用します。日経IDなどその他のサービスに自動で登録されることはありません。

ご登録ありがとうございました。

入力いただいたメールアドレスにメールを送付しました。メールのリンクをクリックすると記事全文をお読みいただけます。

登録できませんでした。

エラーが発生し、登録できませんでした。

登録できませんでした。

ニュースレターの登録に失敗しました。ご覧頂いている記事は、対象外になっています。

登録済みです。

入力いただきましたメールアドレスは既に登録済みとなっております。ニュースレターの配信をお待ち下さい。

_

_

_