出世めざすには「決断力」 普段の仕事で鍛える方法20代から考える出世戦略(28)

第一の要素は、結果責任です。

何かを決めた結果、大きな損失を出してしまった。その損失について責任を負うことが、決断の本質だと言えます。

ビジネスの場での決断とは、そのほとんどが資金の使い道です。ビジネスとは資金にレバレッジをかえて増やす一連の行為に他ならないから。資金を増やすために一時的に別の形態に変える。それは生産機械であったり、従業員の人件費であったり、広告宣伝の委託費用だったりするわけです。そしてその結果、思うようなリターンが得られなかったら、投じた資金が損失となります。

仮に直接的な資金でなかったとしても、雇用されている従業員が時間を使って何かの作業をすることも、資金の使い道だと言えます。新しい事業計画を作るために会議を繰り返して、その結果、使えない事業計画ができてしまったとしたら、それに投じたプロジェクトメンバーの時間がすべて損失ということになるでしょう。

しかし結果責任はどうとれるのでしょう?

実は結果責任をとれるのは、そのビジネスにお金を出資している人だけです。言い換えるなら、損失を自腹で埋められる人だけが結果責任をとれます。だとすれば、従業員の状態では別の責任を考えなければいけません。

それが第二の要素である、説明責任です。

決断の軸を常に意識するということ

説明責任とは、結果責任を持つ人たちに対して、なぜそのような決断を行ったのか、ということをしっかり説明する責任という意味です。オーナー経営者でもなければ結果責任を果たすことはできません。そのため、一般的なビジネスパーソンにとっては、決断の結果についての説明責任を果たすことが最もタフな経験ということになります。

言い換えるなら、決断するということは、どのような結果になったとしても説明できる状態にしておくということです。それは、説明責任を果たすための準備を常にしている状態です。

では説明責任はどのように果たせるのでしょうか。

説明という行動の対象は、ビジネスのオーナーたちです。結果責任を負う彼らに対して、納得できる説明をするためには、明確な軸が必要です。

つまり「なぜそのような決断をしたのか」ということを説明できる軸です。

決断に至るには、まず「課題の発見」から始まります。そして「課題を具体化(定義)」し、「解決方法を決定」し、「実行」に移します。このように、実行に至るまでの一連の課題認識のステップがまさに説明責任の内容となります。

ここで重要な要素は「論理性」と「一貫性」です。

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