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40代から孤独死対策 シングル女性の「墓トモ」探し 巨大消費を動かす40・50代「おひとりウーマン」(最終回)

2018/3/13

写真はイメージ=PIXTA

40~50代のシングル女性の間に年々強まる、「終活」そして「安心できる暮らし」への関心。これらが新しいライフスタイルや商品、サービスを生み出しています。牛窪恵さんによるおひとりウーマン消費の最新事情、今回が最終回です。

◇  ◇  ◇

一般に、仕事外の人脈は、男性より女性のほうが豊かだ。ただ、女性は男性に比べて、非正規やフリーランスの割合が高い。このことが、「孤独死」の不安を増幅させる。

ひとり暮らしのヨウコさん(44歳)は、1年のうち3分の2は派遣社員として働き、残る3分の1は静養に充てている。30代後半で大病を患ってから、無理がきかないからだ。こうなると、長らく出社しない時期に突然、心筋梗塞や脳梗塞などに襲われても、会社関係者が「どうしたんだろう」と連絡することもなく、最悪のケースでは「孤独死」して何週間も発見されない、という事態もあり得る。

■アラフォーから「終活」始める女性も

ただ、女性は男性よりリアリスト。40、50代のうちから、予防や老後の準備に取り掛かるケースも少なくない。派遣社員のマサエさん(50歳)もそのひとり。1年前から、健康維持のためのホットヨガと、「いざというとき」のための「墓トモ探し」を始めた。

墓トモとは文字どおり、他人同士にもかかわらず、一緒にお墓に入る友達のこと。「共白髪」ならぬ「『共墓(ともばか)』を目指そうね」を合言葉に、ヨガスクールや自治体が主催する趣味の教室、さらには霊園見学会などで、「生涯の友達になれそう」という女性に積極的に声をかけ、SNS(交流サイト)でも頻繁に連絡を取り合うようにしているという。

「いまからつながっておけば、お互いに安心。『保険』感覚かな。一番仲良くなった友達とは、毎日のようにLINEで連絡を取り合って、『風邪もう治った?』など“安否確認”しています」とマサエさん。周りのおひとりウーマンも「終活(人生の終末のための準備)」に関心が高いから、お墓や葬儀をどうしたいかも話題にのぼるそうだ。

よく「50歳を境に、女子会の話題が『恋愛』から『健康』に変わる」というが、おひとりウーマンはさらに一歩も二歩も先を行く。終活や自分の最期まで、話題にしているのだ。

50歳どころか、アラフォー年齢から終活に入る女性も少なくない。以前、大規模な樹木葬墓地を有する「杜の郷霊園」(千葉県八千代市、運営:川辺)を取材した際も、同営業担当者が「近年、アラフォーやその上のおひとり様女性が、明るく霊園見学会にやってくる様子をよく目にする」と言っていた。彼女たちは初対面同士でも、送迎バスの中で仲良くなるなどしている、とのこと。霊園見学会も女性の参加者が圧倒的で、大半はひとり参加だという。

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