相続した空き家の対処法 管理代行、修繕費助成を活用放置で危険空き家になれば行政代執行も

2018/3/10

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写真はイメージ=PIXTA
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空き家の増加が全国的な問題になっています。野村総合研究所の予想では、2013年に約820万戸だったとされる空き家は、33年に2.6倍の2166万戸となります。相続などに伴い発生する空き家の問題はもはや他人事ではなくなりつつあります。空き家を抱えてしまった場合の対処法を考えてみました。

最近の大雪による被害では水道管の破裂事故が散見されました。「その多くは空き家で発生した」と空き家管理士協会代表理事の山下裕二さんはいいます。できれば月に1~2回見回りをして、部屋に風を通し、水道を使うのがよいそうです。

遠方にあるなど見回りが難しい場合は管理を請け負う業者もいます。費用は業者によって異なりますが、月5000~1万円程度です。見回りの都度、報告書を作成し、不具合があれば修繕見積もりを提示する業者もいます。

保険で火災に備え

空き家は火災の心配もあり、火災保険に加入しておくのが無難です。ただ、空き家の場合は店舗用の保険が対象となり、住宅用の保険に比べて保険料は割高になります。山下さんは「火災後に再建しないつもりなら、後片付け費用を賄える300万円程度で保険金を設定しておくといい」と助言します。

将来住む計画がないなら賃貸か売却を考えるのが得策です。昨年10月からLIFULLやアットホーム(東京・大田)が「全国版空き家・空き地バンク」の試行運用を始め、ネット上で購入希望者や借り手向けに公開しています。

修繕費用を助成する自治体も多くあります。千葉県木更津市は4月、居住のためのリフォーム費用の2分の1(上限50万円)を助成する制度を始めます。所有者だけでなく賃借する人も利用できます。

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