「筑駒合格ならパソコン」で奮起 AI起業の西川徹氏西川徹・プリファードネットワークス社長が語る(上)

でも、地下室送りになっても、「まあ、いっか」くらいの気持ちでした。ショックや悔しさは特に感じませんでした。暗記力の勝負で成績が決まることに、まったく興味も重要性も感じていなかったのです。

親から「筑駒に受かったら、パソコンを買ってやる」と言われた。

「授業中にパソコンでプログラミングをしていても、筑駒の先生は何も言わなかった」と話す

算数や理科以外に小さいころから大好きだったのがテレビゲーム。ゲームをやるだけでなく、その仕組みにもすごく関心がありました。

小学4年生の時、父親が「Fujitsu FM-7」(富士通の8ビットパソコン)のBASIC入門書を借りてきて、私に見せてくれました。読み始めたら、これがすごく面白くて、一瞬ではまりました。以来、パソコンが欲しくてたまらなくなりました。

そんな私を見ていた父親は、中学受験に際して、私の目の前にパソコンというニンジンをぶら下げたのです。

わが家は貧乏ではありませんでしたが、当時は非常に高価だったパソコンを簡単に買ってもらえるほどの余裕もありませんでした。私立に比べて授業料が安い国立の筑駒なら、浮いたお金でパソコンの1台ぐらい買ってやってもいいだろうと父親は考えていたようです。

受験勉強への興味はすでに失っていましたが、それからは、パソコン欲しさに、一生懸命、受験勉強しました。第一志望の筑駒に加えて、開成中学と巣鴨中学も受験しました。

受験勉強中、学園祭も見学に行きました。筑駒にも開成にもパソコン研究部のような部があり、どちらも本格的で興味をそそられました。

受験は、2月1日が開成、2日が巣鴨、3日が筑駒と3日連続で、かなりハードな日程でしたが、幸い、全部合格しました。筑駒も開成も入試問題は暗記問題より思考力を問う問題が多く、私に向いていたと思います。暗記問題は知らないとお手上げですが、思考力を問う問題は、最初はわからなくても何とかなりました。

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