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健康づくり

「脳」の処理能力 上げるなら「背筋」を伸ばす! 健康は姿勢で変わる(5)

日経おとなのOFF

2018/3/18

デスクワークをしていて効率が下がってきたり、少し眠気が出てきたりしたときは、いったん立ち上がり、少し歩いて戻ってくるといい。背筋を伸ばしたときと同様、立つことで抗重力筋が働き、覚醒水準が高まる。

また、やらなければならない仕事があるのにスイッチが入らないときには、動くといい。仕事に手がつかないときは、脳の運動系回路が働いていないことが多い。背筋を伸ばしたり、少し歩いたりして体を動かすことで、脳の運動系の回路が働き始め、やる気スイッチがオンになる。

■思考パターンとも関係あり

一方、姿勢は思考パターンとも関連している。下を向けば内向き思考に、上を向けば外向き思考になるのだ。

「視線を下げたときは、脳内でデフォルトモード・ネットワークが働きます。デフォルトモード・ネットワークは、ぼんやりしているときに活動する脳のネットワークで、これが働いているときは、過去を振り返ったり、自分を見つめたりと自省的になります。ひらめきも起こりやすくなります」

『考える人』の姿勢はまさにその状態。一方、視線を上げたときは、「脳内で注意喚起のネットワークが働きます。情報を取り込み、外の世界とのつながりを強める思考といえるでしょう」

ところで、電車内や路上でもよく見かけるスマホ姿勢。「外にいながら、自分の世界にとどまる、内向き思考が広がっているということでしょうか」

(文 中村陽子、イラスト 内山弘隆)

◆健康は姿勢で変わる

第1回 「×」の人は気を付けて 日常動作の正しい姿勢図鑑

第2回 階段の上り下りや座り動作 こんな姿勢は体に悪い

第3回 熟睡の基本姿勢は「大の字」 睡眠時無呼吸なら横向き

第4回 「猫背で座りっ放し」は危険 血圧を高くする要因に

篠原菊紀さん
諏訪東京理科大学教授。専門は応用健康科学、脳科学。茅野市縄文ふるさと大使も務める。子供から高齢者までの、脳トレ教材の開発を数多く行う。『30日で脳がみるみる若返る! 1日5分 朝の脳トレ習慣』(ナツメ社)ほか著書多数。

[日経おとなのOFF 2018年2月号記事を再構成]

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