「脳」の処理能力 上げるなら「背筋」を伸ばす!健康は姿勢で変わる(5)

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横になったり、背もたれに深く寄りかかったりして、抗重力筋に刺激が入らない状態になると、脳の覚醒水準が下がって休息モードになる(イラスト 内山弘隆、以下同)
横になったり、背もたれに深く寄りかかったりして、抗重力筋に刺激が入らない状態になると、脳の覚醒水準が下がって休息モードになる(イラスト 内山弘隆、以下同)

仕事の作業効率が下がってきたときには、背筋を伸ばすといい。脳を覚醒させる脳内ホルモンが出て、ワーキングメモリーの働きが増し、処理能力がアップする。

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デスクワークが遅々として進まないとき、もしかしたらあなたは猫背になっているのかもしれない。実は背筋を伸ばしているかどうかで、脳の覚醒の度合い、処理能力が違ってくるからだ。諏訪東京理科大学教授の篠原菊紀さんはこう説明する。

「背筋を伸ばすと、脳が覚醒し、情報処理に必要な短期的な記憶力などが高まります。背筋を伸ばしたことで抗重力筋が働き、覚醒に作用するノルアドレナリンが脳内に分泌されるからです」

つまり、作業効率を上げるなら背筋を伸ばした姿勢で仕事に取り組んだほうがいい、ということだ。逆に、椅子の背に深くもたれかかったり、机に突っ伏したりした姿勢だと、抗重力筋の働きが弱まるため、覚醒水準は下がり、脳は休息モードに入る。小中学生の頃の授業中の姿勢を思い出し、「なるほど」と納得する人も多いかもしれない。教員が姿勢を注意するのも、脳科学的に正しいというわけだ。

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