「手首を返す動き」が痛みのもと スマホ操作は両手でスマホ世代に増加する手のトラブル(中)

日経ヘルス

ドケルバン病は、親指の付け根をゆるめるようにマッサージするとよい(写真はイメージ=PIXTA)
ドケルバン病は、親指の付け根をゆるめるようにマッサージするとよい(写真はイメージ=PIXTA)
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親指や手首がピリッと痛むことはないだろうか。それは腱鞘炎(けんしょうえん)。スマートフォンやパソコンの使い過ぎが影響するが、女性ホルモンが減少する更年期以降はなりやすい。気になる腱鞘炎のメカニズムとセルフケア、治療法を3回に分けてお伝えする。2回目は腱鞘炎のセルフケアについて見ていこう。

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手の使い過ぎが原因で痛みが生じる腱鞘炎。プロスポーツ選手も数多くケアしてきたアスリートゴリラ鍼灸接骨院の高林孝光院長は、「日常生活でのちょっとした動作の改善と、セルフケアを行うことで痛みを軽減できる」と言う。

手首を返す動作は腱鞘炎を誘発する。鍋の蓋はひっくり返さずに置く、本やメモ用紙は手首を返さずにめくるように気をつけたい(イラスト:谷小夏)

ばね指でもドケルバン病でも、まず、日常生活で手に負荷をかけない工夫が必要だ。メモ用紙や本をめくるとき、鍋の蓋を置くときなどに、手首を返さないようにしよう。「スマホを使う場合は、両手を使って操作するのがお薦め。片手で操作をしたい人は、落下防止用のスマホリングを付けて利用するだけでも手首への負担が減る」と高林院長。さらに「テーピングで、痛む指や手首を休ませることが大切」とアドバイスする。

ばね指の場合は、指を広げてからテーピングする。痛むほうの指の関節を伸ばした状態で、テーピングでしっかり固定する。一方、指が曲がったままで伸ばしにくい状態のときは、「最初に症状のある指を最大限曲げてから、反対の手を使ってゆっくり伸ばしていく。多少の痛みを感じるが、ゆっくりと指の曲げ伸ばしを3回程度、繰り返すと伸ばしやすい」と高林院長。その上で指を伸ばした状態で関節部分にテーピングをする。伸縮性のないテープを使うといい。

痛むほうの指の関節を伸ばして、テーピングする。伸縮性のないタイプのテープを使い、第二関節を幅2.5cmのテープでしっかり巻いて固定する(イラスト:三弓素青)
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