ヘルスUP

病気・医療

親指や手首がピリッ! その痛み、スマホのせいかも? スマホ世代に増加する手のトラブル(上)

日経ヘルス

2018/4/2

写真はイメージ=PIXTA
日経ヘルス

親指や手首がピリッと痛むことはないだろうか。それは腱鞘炎(けんしょうえん)。スマートフォンやパソコンの使い過ぎが影響するが、女性ホルモンが減少する更年期以降はなりやすい。気になる腱鞘炎のメカニズムとセルフケア、治療法を3回に分けてお伝えする。1回目は腱鞘炎のメカニズムについて見ていこう。

◇  ◇  ◇

腱鞘炎は、筋肉と骨をつなぐ腱を束ねる「腱鞘」という部分に炎症が起こった状態。指や手首の、特定の腱鞘を使い過ぎることが原因だ。荷物を持つと手首がズキンと痛んだり、痛みで指が動かせなくなったりすることもある。

腱鞘は腱のさやという漢字の通り筒状で、この中を筋肉の動きに合わせて、腱が行き来するが、このとき摩擦が生じる。手を使い過ぎると、摩擦の回数が増え、その負荷で腱鞘が傷つき、炎症が起きてしまう。

以前はピアニストやスポーツ選手、美容師など、手をよく使う人たちの「職業病」ととらえられていたが、「最近はパソコンやスマートフォン(スマホ)を操作する時間が長くなって、腱鞘炎の症状に悩む人が少なくない」とアスリートゴリラ鍼灸接骨院の高林孝光院長は指摘する。

腱鞘炎には主に2種類ある。「ばね指」という指の腱鞘炎と、手首の腱鞘炎の「ドケルバン病」だ。ばね指は指を曲げる腱と、腱が浮き上がらないように押さえる腱鞘に炎症が起こる。「頻繁に指を曲げ伸ばす利き手の親指、人差し指、中指の痛みを訴える人が多い」と高林院長。

ばね指は重症化すると、指を曲げた状態から戻りにくくなる。無理に戻そうとするとバネがはじくようにピンと伸びることから「ばね指」と呼ばれる。一方、ドケルバン病は親指の使い過ぎが原因だが、痛みは手首に出ることが多い
指の第二関節に、指を曲げるときに使う「屈筋腱(くっきんけん)」を押さえる靭帯性腱鞘がある。ここの腱と腱鞘が腫れて腱が通りにくくなることで、指の動きが悪くなる(イラスト:三弓素青)

ヘルスUP 新着記事

ALL CHANNEL