AIに代替される人材とは 研究者が憂慮する未来図紀伊国屋書店大手町ビル店

2016年にMARCH(明治、青山学院、立教、中央、法政)クラスに合格する実力をつけた「東ロボくん」だが、世界史と数学では高い点が取れても、国語と英語は難関だ。AIはどこまでいっても計算機なので、数式に置き換えられないことはできないのだ。言語の意味や文脈は、とらえられないし、表現できない。だが、数式で置き換えられる仕事は、どんどんAI技術を使って効率化できる。一方、全国読解力調査が明らかにするのは何か。

それは、日本の中高生の読解力が危機的という状況だ。多くの中高生が中学校の教科書の記述を正確に読み取ることができない。意味を理解し、推論を働かせるといったAIの不得意分野は一般的な中高生も不得意なのだ。となると、AIに仕事を奪われるということが現実のものとなる。

著者の未来予想図はこうだ。「企業は人手不足で頭を抱えているのに、社会には失業者があふれている」。AIにはできない仕事ができる人材が不足している状況で、それは日本のみならず世界でそうなると警告している。実際大きな人員削減が発表されている金融界の企業が多い大手町では、他人事ではないだろう。「入荷直後から大きく売れ、先週は在庫切れで売りようがなかった。ようやく入荷してほっとしているところ」とビジネス書を担当する西山崇之さんは話す。

ブックコーナー ビジネス書などの書評はこちら
出世ナビ記事アーカイブ一覧
ブックコーナー ビジネス書などの書評はこちら
出世ナビ記事アーカイブ一覧