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生涯学んで実践あるのみ! カリスマコーチの教え

"もったいない"脱出の仕事術

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コミュニケーションコーチの岩田ヘレンです。長年参加したいと思っていたカリスマコーチのセミナーのために、シンガポールに行ってきました。「ヘレンさんはまだセミナーに行って勉強するのですか」と驚かれることがありますが、新しいことを学ぶのは常に楽しいですし、専門性をさらに磨けます。今回の最大の収穫はまさに、生涯学ぶことがいかに人生を豊かにするかという気づきでした。セミナーのトピックから、ひときわ印象的ですぐ役立ちそうなものを3つ紹介します。

◇  ◇  ◇

私が参加したのは、カリスマ・ライフコーチとして有名なアンソニー(トニー)・ロビンズ氏のセミナーでした。彼のクライアントは著名な政治家や経営者、アスリートなど多岐にわたります。通常は欧米でのセミナーが多いのですが、先日は日本から比較的近いシンガポールでの開催だったので、短期間での参加がかないました。

今回の参加者はなんと1万2000人だそうです。巨大な会場で講義とアクティビティー(聴講者も参加して行う活動)が4日間、朝の8時から深夜までぶっ通しで、食事休憩さえほとんどないというハードなスケジュールです。みんなバッグの中にナッツやスナックをしのばせて、おなかが減ったらそれを食べながら熱心に耳を傾けていました。

コミュニケーションにすぐ使えるテクニック

まずは最初のトピックとして、プレゼンテーションのスキルに関することを紹介しましょう。

セミナーのスペシャルゲストの一人として、有名なラッパーでありミュージシャンのピットブルがステージに立ちました。彼のプレゼンが実にすばらしかったので、彼が使っていたテクニックを3つ挙げてみます。これらはプレゼンはもちろん、日々のコミュニケーションにも使えて、自分のメッセージをより明確に伝えるのに役立つはずです。

まず1つ目のテクニック。ピットブルは「人生の成功のために必要なこと」として、Patience(忍耐)、Passion(情熱)、Perseverance(粘り強さ)という「3つのP」を挙げました。このように同じ頭文字のキーワードを「3つの〇」として挙げるテクニックが英語のプレゼンではよく使われます。聞き手の記憶に残りやすいのです。プレゼンの場では、キーワードを「3つの〇」のかたちにまとめてみてください。

2つ目のテクニックは、「具体的なストーリーを入れる」ことです。

ピットブルが小さい頃、お母さんが車を運転するときにいつも聞いていたのがトニー・ロビンズ氏の自己啓発のカセットテープだったそうです。ピットブルは音楽を聴きたかったのですが、お母さんは「この車は私の車だから、私が聴きたいものを聴くのよ」と譲りませんでした。そのうちにピットブルもカセットテープの内容に興味を持つようになり、「その結果、自分は今このステージに立っています」と話して聴衆を沸かせていました。聴衆は具体的なストーリーが好きなので興味を持ちますし、話し手にとっても話しやすいので楽です。

3つ目のテクニックは「ユーモア」。欧米人はちょっとした駄じゃれやジョークが大好きです。ピットブルのプレゼンもユーモアの中に気の利いたメッセージが込められていて印象的でした。

あるオーストラリア人がピットブルに「What's the biggest room in the world?(世界で一番大きな部屋とは何か?)」と問いかけました。一生懸命考えても分からないピットブル。するとそのオーストラリア人いわく、「Room for improvement! (改善の余地だよ!)」。roomに「部屋」と「余地、余裕」の意味を掛けた駄じゃれですが、自己成長というテーマに関係のあるメッセージになっていますよね。

新しいリーダー像、サーバント・リーダーシップ

2番目のトピックは、「サーバント・リーダーシップ」(Servant leadership、奉仕や支援によって他者を導くリーダーシップ)です。4日間のセミナーを通じて何度となく取り上げられ、あらためて欧米で話題になっていることを感じました。私自身のキャリアにおいても重要なキーワードなので、私の事例を使って少し説明しましょう。

私のクライアントには、もともと伝統的な日本企業に入社し、その後、M&A(合併・買収)によってグローバル企業の一員となった日本人の上級管理職が何人かいます。このようなケースではコミュニケーションの問題を抱えがちなのです。というのは、日本企業の管理職はトップダウン型のリーダーシップとコミュニケーションスタイルに慣れており、部下に指示を出し、部下がそれに従うことを期待します。このスタイルは、業務の範囲が比較的限られていて、部下がやっている仕事に上司が精通していた頃はうまく機能していました。

しかし現在、状況は非常に変わっています。それぞれ違ったタイプの仕事をする部下が増えたり、文化的背景が異なる同僚と働くことが多くなったりしています。あらゆる業務について上司がエキスパートであることは不可能です。そのため、彼の役割は部下をサポートし、部下が最良のパフォーマンスを上げられるように支援するサーバント・リーダーに変化することが求められるのです。

上級管理職の一人は、サーバント・リーダーの概念について「これは目からウロコです」と言いました。異なるリーダーシップとコミュニケーションスタイルがあるということを知らなかったのです。彼がそのスタイルを取り入れると、彼のチームメンバーや同僚との関係が変わり始めました。ビジネスの業績が向上し、皆がもっとハッピーになりました。

私自身、そのコンセプトを知る前からサーバント・リーダーシップを目指していたのだと思います。人々が最大限の力を発揮できるようサポートすることに喜びを感じるからです。今は多くのクライアントに対して、サーバント・リーダーになるよう支援しています。それには、やはり明確で自信に満ちたコミュニケーションができる能力と、絶え間ない学びの姿勢が欠かせません。

生涯学び続け、常に実践を続ける

3番目のトピックが、「学び」そのものについてです。「人生100年時代」といわれますが、最近はLifelong learning(生涯学習)がよく話題になります。人生をよりよくするために、自分ができる最も確実なことの一つが「学び」。しかし、学ぶだけでは十分ではありません。

トニーの言葉を借りれば「The training never stops.(トレーニングは常に続く)」。ありがちなのが、何かのセミナーや研修をちょっとだけ受けて「ああ、面白かった」と思い、それで終わってしまうというケース。それはとてももったいないことですね。やはりトニーの言葉を借りると「Practice is the mother of all skill(実践はすべてのスキルの母)」。継続して練習、実践することが大切です。

この記事から皆さんは何を学び、何を実践しますか?いつものように、helen@sasugacommunications.comまで、メールで教えてください。今後取り上げてほしいテーマや質問がありましたら、併せてお知らせください。

岩田ヘレン
 グローバル・コミュニケーション・コーチ。英ヨークシャー出身、さすがコミュニケーションズ代表。ウイズ株式会社 アドバイザー。日本翻訳者協会理事長、マッキンゼー・アンド・カンパニー日本支社コミュニケーション・マネージャーなどを経て2013年にさすがコミュニケーションズ設立。グローバル・ビジネスを想定した企業向けのコミュニケーション・スキル研修などを実施している。著書に「英語の仕事術 グローバル・ビジネスのコミュニケーション」(小学館)。

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