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カバンに入れても、机に置いても便利なペンケース3選

独自機能搭載 進化する定番アイテムたち(下)

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最近、定番のアイテムでも、ユニークな機能を搭載した製品が増えている。キーケース、名刺入れにつづいて取り上げるのはペンケース。ノートに挟んで持ち歩けたり、かばんの中と机の上では形が変化したりと、便利な機能を持つペンケースを紹介する。

働き方の変化で高まるペンケース需要

学生時代は必ずかばんに入っていたペンケース。だが、社会人になってからは、ペンスタンドやペントレーを使用しているという人も多いだろう。しかし、最近は社外で作業する人が増え、それに伴いペンケースの需要が高まっているという。

各種オフィスツールを手がけるリヒトラブ販売計画部課長補佐の陣内宏美氏は、「これまで会社員の方は、社外では手帳や胸ポケットに入れたボールペンを使っていて、あまりペンケースを持ち歩くことはありませんでした。しかし昨今、デスクの省スペース化やフリーアドレスのオフィスも増え、またノマドワーカーなど働く環境の変化によって筆記具を持ち運ぶ機会が多くなったことが、ペンケースの需要が高まっている要因だと考えられます」と話す。

なかでも人気なのが、使用シーンに合わせたプラスアルファ機能を持つペンケースだ。たとえばリヒトラブが展開しているペンスタンドにもなるペンケースを例にとると、「2017年度の売り上げは、2016年度の202%」(陣内氏)と好調だという。

そこで今回は、機能的なペンケースの注目作を3つ紹介する。バッグの外ポケットに突っ込んだペンを探すのにあたふたするくらいなら、ペンケースを持ち歩くほうがよほどスマートではないだろうか。

ノートに挟んで持ち歩ける

キングジムの「ペンサム フラットタイプ」は、一見なんの変哲もないペンケースだが、裏にマグネット付きのフラップが付いており、ノートに挟んで持ち運べるアイデア商品。ペンと紙は一緒に使うものなので、セットで持ち運べるのは非常に便利だ。特にペンホルダーの付いていない手帳を使っている人は重宝するはず。

マグネット式のためワンタッチで着脱が可能。サイズの異なる手帳やノートでも、傷つけずに無理なく挟むことができる。サイズや仕様の異なる4タイプを展開しており、今回紹介するフラットタイプは、薄型設計なのでブリーフケースに入れてもかさばらないのが魅力。そしてメモをとる際は、ノートを取り出すと同時にすぐに書き始められるため使い勝手がいい。

「16年2月の発売以来、特に社会人の方から好評を得て、シリーズ累計20万個を販売しております。今までペンケースを使っていなかった(手帳にペンを差していただけだった)方が多く購入されているというのも、この商品の特徴です」(キングジム 広報室 稲葉大力氏)

このペンサムは、今まで「ペンケースはかさばる」「ペンケースから取り出すのがわずらわしい」と敬遠していた人にも使いやすいペンケースだといえるだろう。

あっという間にペンスタンド

リヒトラブが展開するSMART FIT ACTACTシリーズの「スタンドペンケース」は、ペンスタンドとしても使えるペンケース。デスクでも使いやすいため非常に人気が高い。

ただ自立するだけでなくペンスタンドへの変形の仕方もユニークで、ファスナーを開いてからペンケースを握って机に押すと、本体下部がせり上がって自立する。底面が押し込まれたぶんペンの先端がアタマを出し、必要なペンがひと目で判別でき取りやすい。元の形に戻すときは底面を手で引っ張り出すだけでOKだ。

シリコン素材のため形崩れしにくく、手触りのよさ・発色のよさが特徴で、汚れても水洗いできる点もうれしい。また水に強いことから、歯ブラシや化粧品などを入れるトラベルポーチとして使用する人もいるそうだ。

「販売数は、16年2月の発売から20万個を突破しました。かばんの中に入れやすい楕円形のオーバルタイプ、動物をモチーフにしたプニラボシリーズも発売し、現在も大ヒット中です。社内外での打ち合わせが多い方、フリーアドレスのオフィスの方など、移動が多い方に特に支持されています」(陣内氏)

開くと自立する平らなペンケース

ペンケースの理想は、かさばらず、それでいながら多くの筆記具を収納でき、ペンを取り出しやすいもの。これを実現したのが、実用性の高いデザインで人気のポスタルコの「ツールボックス」だ。

使わないときは平らなデザインなのでバッグに収納しやすく、スナップを開けると2つに折れ、開いた状態で自立するためペンスタンドとして使用できる。しかも鉛筆が3ダース(36本)も入る大容量。

素材には伸縮性が少なく形崩れしにくい、厳選された牛革とオリジナルのプレスコットンを使用。プレスコットンは、テント地を作るときに使われていた機械でプレスしており、使い込むうちにデニムのように元の生地の生成り色が少しずつ見えてきて、柔らかくなり手になじんでいくという。

「カラーバリエーションの展開などを経て、現在は定番商品として支持を得るロングセラーです。文房具がお好きな方はもちろん、仕事柄、多くの文具や道具を持ち歩く方などから支持されております」(ポスタルコ プレス担当 小倉ももこ氏)

独自機能搭載 進化する定番アイテムたち
上 iPhoneケース一体型も 進化形キーケース3選
中 薄い、大容量、整理が楽 ギミックで差がつく名刺入れ
下 カバンに入れても、机に置いても便利なペンケース3選

(ライター 津田昌宏、写真 宮前一喜=APT、スタイリング 宇田川雄一)

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