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格安SIMを据え置きで 「ホームルーター」は便利?

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日経トレンディネット

最近はSIMフリータイプのWi-Fiルーターが売れているという。しかも最近はバッテリー内蔵でコンパクトなモバイルルーターだけでなく、AC電源を接続して使う「ホームルーター」タイプも登場してきた。

そんなホームルーターの一つ、「Aterm HT100LN」(以下「HT100LN」)を実際に試してみた。同機を販売するNECプラットフォームズによると、「『LTEのホームルーター』という位置づけをご理解いただくのに時間がかかりましたが、最近になってMVNO(仮想移動体通信事業者)からの採用、引き合いが多くなっています」とのこと。実際、IIJmioやイオンモバイルで採用されている。また、「SIMフリータイプのWi-Fiルーターが最もよく利用されている場所は自宅です。ADSLなどの固定回線に代わる通信手段として需要があります」。HT100LNを開発したのも、そんな需要を見込んでだ。IIJの担当者によると「春や秋の新生活シーズンは販売数が増加傾向にあります」という

HT100LNが最適なのは、自宅にインターネット回線がなく、通信手段はスマートフォン(スマホ)だけという家庭だ。例えば、転勤や進学などの事情で居住期間が限られたり、短期間で転居を繰り返したりする場合、有線ではその都度回線工事をしなければならず、手間がかかるばかりか費用もかさんでしまう。

スマホのテザリング機能を使う方法もあるが、テザリングの利用中は普段よりもバッテリーの消費が激しい。充電しながらテザリングすればバッテリー切れの心配はないが、スマホのバッテリーは最大まで充電できる回数に限りがある。電力消費の激しい機能をひんぱんに使っていると、それだけスマホのバッテリー寿命を縮めてしまうことになる。

これらの問題の解決策として使えるのが、HT100LNというわけだ。AC電源に接続して使うのでバッテリーの寿命とは無縁で、その都度テザリングをオンにする操作も不要。スマートスピーカーや携帯ゲーム機のように、Wi-Fiがなければインターネットに接続できない機器を使用するのにも向いている。

本体は非常にコンパクト

最初にHT100LNの外観をチェックしておこう。天面から見た本体の形状は角が丸い正方形で、電源、Wi-Fiの状態、動作状況を示す3つのランプが備わっているのみ。本体サイズは130×130×37mm。一般的なSIMフリースマホの「P10 lite」(ファーウェイ)と比較した場合、厚みはもちろん本製品のほうが大きいが、縦横のサイズはP10 liteの高さよりも小さい程度だ。

設置したときに背面にあたる部分には、nanoSIMカードを挿入するためのスロット、LANポート、電源コネクター、WPS機能を利用してWi-Fiに接続するためのボタンが用意されている。SIMカードスロットは1つのみだ。

また、底面にはWi-FiのSSID、暗号化キー(Wi-Fiのパスワード)、製造番号などが記されたシールが貼られているほか、初期化するためのリセットボタンがある。

LTEネットワークは大手通信会社や格安SIMで広く用いられているバンド1と、NTTドコモが使用するバンド19、auが使用するバンド26に対応。ドコモの「mopera U」をはじめ、ドコモとauのネットワークを利用する格安SIMが利用できる。ただし、3Gネットワークには非対応で、4G(LTE)ネットワークでの通信のみだ。

Wi-Fiは2.4GHz帯と5GHz帯の双方に対応するものの、両方の周波数帯を同時に利用できないのは残念。もしもHT100LNに接続する機器に2.4GHz帯しか使えないものが含まれていた場合、たとえ他の機器が5GHz帯に対応していたとしても、2.4GHz帯で利用せざるを得ない。

Wi-Fiルーターとしての機能はごく一般的で、WPSでの接続やMACアドレスフィルタリングを備えるが、送受信するストリーム数は1つ。Atermシリーズの一部機種に備わっている「こども安心ネットタイマー」(Wi-Fi経由でインターネットにアクセスできる時間帯を機器ごとにコントロールする家庭向けの機能)はない。

セットアップ用のアプリを用意

スマホからHT100LNの初期設定をする場合、NECプラットフォームズが提供する設定用アプリ「Aterm らくらく設定アシスト」が使える。設定方法は、同社の無線LANルーターと同じだ。

インストールしたアプリを起動して「かんたん設定ウィザード」を選択すると、製品に同こんされている「らくらくQRスタート用QRコード」を読み取ってHT100LNのWi-Fiに接続したり、HT100LNで利用する格安SIMの接続先(APN)を設定したりといった初期設定を、ウィザード形式で進められる。

なお、Aterm らくらく設定アシストを使わなくても、WPSを使ったり、本体底面のSSIDと暗号化キーを入力したりすることでも、HT100LNのWi-Fiに接続できる。

また、パソコンやスマホのブラウザーからHT100LNの「クイック設定Web」にアクセスすれば、Wi-Fiの暗号化キー変更やMACアドレスフィルタリングなど、より詳細な設定も可能だ。クイック設定WebにはAterm らくらく設定アシストのメニューからもアクセスできる。

どんな使い方が便利?

このように、HT100LNは本体とSIMさえあればセットアップを済ませるだけで使い始められる。設備工事も不要なので、今までスマホ以外の通信環境を持たなかった家庭でも導入しやすい。

コストについてはどうだろう。例えばNTTコミュニケーションズの「OCN 光」を新たに契約する場合の工事費用は、派遣工事が不要ならば2000円のみだが、派遣工事を伴う場合は戸建て住宅で最大1万8000円、集合住宅で最大1万5000円かかる。HT100LNの実勢価格は1万2830円(2018年2月16日時点)なので、工事費用が最大限かかった場合と同程度の価格で購入できる。

また、OCN 光の月額料金は戸建て住宅が月額5100円、集合住宅が3600円だ(2年間の自動更新契約の場合)。通信速度では光回線に及ばないが、格安SIMによるテザリングで十分という人の場合、HT100LNにセットするSIMの月額料金が3600円未満であれば、固定回線を引くよりもコストは掛からない。

お薦めの格安SIMは「IIJmioモバイルサービス」(IIJ)だ。月10GBまでの「ファミリーシェアプラン」では、データ通信SIMを月額料金無料で追加できる(2枚目と3枚目のみ。4枚目以降は月額400円かかる)。HT100LNの購入代金や追加するSIMカードの発行手数料などはかかるが、その後の通信料金はスマホでテザリングをする場合と変わらないのだ。

また、「U-mobile」(U-NEXT)の「LTE使い放題」のように、使い放題プランを新たに契約する方法もある。LTE使い放題のデータ通信SIMにおける月額料金は2480円なので、OCN 光を契約するよりも通信コストは安い。

自宅でインターネットを利用するにはスマホのテザリングしか手段がない人は、手軽に導入できるHT100LNでインターネット環境を整えてみてはどうだろうか。

(ライター 松村武宏)

[日経トレンディネット 2018年2月19日付の記事を再構成]

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