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小沢コージのちょっといいクルマ

NASAと日産がつくる「神の目」を持つロボットカー

2018/3/7

「シームレス・オートノマス・モビリティ(SAM)」はNASAの技術をベースとして開発されたシステムで、2017年1月に公開された

知っているだろうか。米航空宇宙局(NASA)が自動運転の実用化に取り組んでいることを。しかも2015年から組んでいるのは日産自動車。2017年には独自技術を使った「シームレス・オートノマス・モビリティ(SAM)」を発表。2018年には共同研究を拡大させた。自動運転は、まさに世界トップレベルの知見を巻き込み、急ピッチで開発が進められているのだ。そこで小沢コージ氏がサンフランシスコ湾下のニッサン・リサーチ・センター・シリコン・バレー(NRC-SV)に飛び、担当者を直撃した。

◇  ◇  ◇

■長年、惑星探査の研究をしてきた

我々の前に姿を現したのは、いかにもアメリカンなカウボーイハットをかぶったNASA出身のリアム・ペデルセン博士と、コネクティビティーの専門家であり副所長でもあるグレゴリー・ディブ氏、そしてSAM開発のシニアマネージャーであるアーメル夏蘭氏。まずはディブ氏が概要を語ってくれた。

数々の自動車メーカーがシリコンバレーに集まってきている

グレゴリー・ディブ氏(以下、ディブ) NRC-SVは2013年に開設され、現在自動運転、コネクテッド、ヒューマンインターフェース(HMI)、シームレス自動運転、ヒューマンセンターシステムの5つの開発テーマに取り組んでいます。シリコンバレーに拠点を置いている理由は、他にない人工知能(AI)技術のレベルの高さ、ユーザー体験などです。さらにメカニズムとAIの融合技術などがあるからです。メルセデスやBMW、フォルクスワーゲン、トヨタ、ホンダ、ヒュンダイなど、自動車産業に関連する世界中の企業が興味を持ち、集まっています

小沢コージ(以下、小沢) シリコンバレーにこないと自動運転はつくれないという感じなのでしょうか?

ディブ 自動運転技術において重要なのはスピード感。探検家のように素早く問題を見つけ、同時に解決可能なパートナーを探せること。それも長い時間をかけて完璧なものを作るのではなく、できたものから素早くテストできるのです。

小沢 そのためには時にライバルとも組むと?

ディブ さすがに競合との直接的な協業はありませんが(笑)、シリコンバレーですので時にそうしたことも起きます。シリコンバレーには「コーペティション(Co-opetition)」という、コンペティション(競争)とコーポレーション(一体)を合わせた言葉がありまして。

小沢 特殊なカルチャーがあるんですね。

ディブ さらに言うと公道テストがしやすいという実験環境があり、優秀な人材がいるということ。良い例がこのリアム・ペデルセン博士です。

小沢 まずNASAが日産と組んだと聞いてびっくりしました。いったいいつからなんですか?

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