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九州 味めぐり

福岡の魚と京野菜 旬満喫 「日本料理 井本」

日本経済新聞西部夕刊

2018/3/1

 福岡市中央区の閑静な住宅地、薬院。浄水通りや地下鉄薬院大通駅からも近い場所に「日本料理 井本」がある。L字型のカウンター10席は、作ることを見せながら美味(おい)しいものを提供したいとあえて個室は設けなかった。料理人、井本達也さんのこだわりである。

 おまかせコースのみで1万2000円と1万5000円(いずれも税別)。しめのご飯まで10品近い料理が出されるが、出す順番に決まりを設けているわけではない。

 例えば寒い季節は、温かいものから始まり、その時季に美味しく食べられる冷製が続くというもの。この意外性のあるスタイルならわくわくした気持ちで1品1品味わうことができる。

イラスト・広野司

 お出汁(だし)には利尻昆布に、酸味が少ない鮪(まぐろ)節を使う。シンプルでありながらも素材のよさを最大限にいかす料理を心がけている。

 京都での経験もあることから、食材は魚介類が豊富な福岡のものを、野菜は京野菜を使うという。またその季節にその土地の美味しい食材を京都から取り寄せることもあり、それも訪れる楽しみの一つだ。

 「最後まで食べて、満足していただけるように全体のバランスを大切にしています」と井本さん。旬を逃さず食べさせるのが、馳走(ちそう)の原点といえる。

(千葉いずみ)

 〈にほんりょうり いもと〉福岡市中央区薬院4の15の29香ビル1の2 電話092・753・7125

食べ歩きが大好きな地元在住のライターや日経記者が見つけた九州・沖縄のとっておきの味を紹介します。

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