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人事は見ている? 就活生のSNS

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私の投稿を企業の人事が見ているかも――。経団連の採用広報解禁が3月1日に迫る中、就活生を悩ませる話題のひとつが、写真共有サイト「インスタグラム」や「フェイスブック」など、自身の交流サイト(SNS)への目配りだ。SNSに投稿した写真やコメントが選考を左右することはあるのだろうか。

昨シーズンの就活を経験した国立大4年の男子学生。彼はある出来事がきっかけで、SNSの公開設定を全て「友人のみ」にした。

それは金融機関のリクルーター面談でのこと。雑談の中で、リクルーターが突然あるミュージシャンの名を挙げて「○○が好きなんですよ」と話したのだ。「○○は、かなりマイナーな存在。これまで日常生活で○○が好きな人とは出会ったことがありません」。

就活探偵団2019

就活探偵団は就活生の悩みを探偵(日経記者)が突撃取材で解決する連載企画。春までは基礎編と位置付け、新就活生に必要な心構えや、就活準備に役立つ情報を掲載します。

ならばなぜリクルーターはそんな話題を持ち出したのか――。実は男子学生は「ツイッター」でそのミュージシャンについて投稿していた。リクルーターにはアカウントを明らかにしていなかったが、「おそらく私の名前から推測して、アカウントにたどり着いたのではないかと思います」

探偵(記者)は今春に新社会人となる就活経験者らに「SNS対策」をしたか聞いてみた。

国立大4年生の女子は「本名で登録していたフェイスブックのアカウントを削除した」。また女子大の4年生は「過去の投稿に不適切な発言がなかったか確認した」という。企業がSNSをチェックすることを想定し、何らかの対策を打った人が一定数いた。

中にはしたたかな学生もいる。早稲田大4年の女子学生は、不要な投稿を消す一方、海外ボランティアで活動した記事はあえて残した。すると、ある企業の面接で、エントリーシートには書いていなかったこのボランティアについて聞かれたという。エントリーシートでは伝えきれなかった情報をSNSでアピールする作戦が奏功した。

人事チェックは下火?

一方、探偵が企業の採用担当者を直撃すると、「選考過程の学生の名前をSNSや検索エンジンで探し、採用の参考資料にすることは一切ない」(大手人材会社)、「選考を受ける学生は多い。正直いってそこまでやる時間がない」(広告会社)など、きっぱりと否定する企業が大半だった。

「コンプライアンス(法令順守)の観点から、表向きには就活生をネットでチェックする、という動きは下火になっている」。就活コンサルタントの谷出正直氏はこう指摘する。

数年前には、ある電機大手に内定していた国立大の男子学生がホームレスを襲撃した動画をインターネットにアップし、内定が取り消される事件が話題を集めた。企業がリスク回避を狙い、「ネット検索でチェックを入れていた時代もかつてはあった」(谷出氏)。

今は学生のネット利用のリテラシーも高い。就活生の多くがチェックするネットの掲示板「みん就(みんなの就職活動日記)」でも、熱心に投稿するのは一部の学生に限られるようだ。

もちろん、企業も本心では気になるところだ。ある電機大手の採用担当者は「応募者全員にはしないが、気になる人がいたらチェックすることはある」と認めた。あるベンチャー企業は「面接の際は『外向き』の姿をつくろう学生が多い。日常の『素』の姿が見たいため、SNSは必ずチェックする」と明かす。

 ただし最近は学生のネット利用が無料対話アプリ「LINE(ライン)」などの「閉じたコミュニティ」に変化している。学生のことを知ろうとネットで検索をかけることに意味がなくなりつつあるのが現実のようだ。

「いいね」で選考

一方、SNSを上手に使いこなす学生を、前向きに捉える機運も高まってきたようだ。

「『いいね』が300以上あることが応募条件です」――。サイバーエージェント子会社でマーケティングを支援するサイバー・バズ(東京・渋谷)は今年から新しい採用枠を設けた。

名付けて「インフルエンサー採用」。インフルエンサーとはSNSで影響力のある投稿者を指す。この採用枠にエントリーするには、自身のSNSアカウントの直近1カ月以内の投稿で、「いいね」が300以上ある画面を添付しなければならない。対象はフェイスブックやツイッター、インスタグラムなど。流行語にもなった「インスタ映え」が採用を後押しするという訳だ。

サイバー・バズの場合、企業のSNS活用支援が主な業務のため「個人の発信力が業務に密接に関わってくる」(同社)。また、SNSはフォロワー(つながりがある人)の投稿にコメントや「いいね」をする必要があり、コミュニケーション能力を測る指標にもなると見ている。

セレクトショップ運営のTOKYO BASEは昨年の採用で、インスタグラムで2000人以上、もしくはファッションアプリ「WEAR(ウエア)」で1000人以上のフォロワーがいれば書類審査や1次面接を免除する仕組みを導入。18年卒の採用では入社予定約40人のうち、この採用手法で1人を採用したという。学生の情報発信力を評価する目的で、今年も実施する予定だ。

企業側がSNSに歩み寄る動きも出てきた。

三井住友海上火災保険は採用広報に活用するためにインスタグラムのアカウントを開設した。投稿を通じて、「働きやすい職場」「楽しい仕事」を伝えていく。採用担当の若手社員らのプライベートに近い写真も投稿されるなど、「インスタ映え」で学生を呼び込む構えで、フォロワーはすでに1900人を超える。

NTTデータも採用のためのツイッターのアカウントを開設した。また、楽天は社員が説明会などに参加した学生とやり取りする場合、SNSをコミュニケーションツールとして活用することを認めている。

SNSは敵に回すのではなく、上手に使いこなすことが肝要だ。そうすれば、就活を勝ち抜くための心強い味方になる。

(鈴木洋介、松本千恵、桜井豪、小柳優太)[日経電子版2018年2月27日付]

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