
基本は焼酎3に対して炭酸水7。水割り同様にまず氷を入れてステア、グラスをしっかり冷やしてから焼酎を注ぐ。そこに炭酸水を注いでゆっくりステアする。のどごしが炭酸割りの魅力。濃くしすぎないところがポイントだ。
料理は、豚の軟骨煮、地鶏の炭火焼き、チキン南蛮などが合うという。
ソーダ割りの応用編としてレモンを加えたソーダ割りもおすすめだという。いわば、レモンサワーだ。蜂蜜漬けのレモンや冷凍レモンを加えてソーダ割りを作る。配分は、レモンなしのソーダ割りと同様だ。
料理は、てんぷらや串揚げなどの揚げ物、焼き肉や焼き鳥との相性がいいそうだ。
最後にパーシャルショット。ハードリカーの焼酎は冷凍庫に入れておいても凍らない。とろりねばりのある状態になる。これをそのまま飲む。

口当たりがいいため、アルコール度数の高さを感じにくいので飲み過ぎには注意が必要だ。高濃度の原酒を凍らせると、アルコールの甘さと丸さが楽しめるという。デザートと合わせたい飲み方だ。
ほかに地元ではカクテルもあり、甘みを加えたり、コーヒーを入れたりと、これまでにない多様な飲み方を提案しているという。
焼酎造りが盛ん、しかも芋麦米と多様な原料が使われているのは、県内で幅広くよい水に恵まれているからだ。その水は酒造りに限らず、様々な用途にも使われている。米や野菜、さらには果物と、温暖な気候と合わせて、宮崎の農業はとても豊かだ。
また、火山灰で浄化された水は魚の養殖にも適している。宮崎県から鹿児島県にかけての一帯は国内でも有数のウナギの養殖で知られる。

そしてチョウザメの養殖も盛んだ。チョウザメと言えばキャビア。「サメ」の名がつくが淡水魚で、アンモニアを分解できるため臭みはなく、白身で淡泊だ。「焼酎ノンジョルノ宮崎 in 東京 2018」でもチョウザメの料理が提供されたが、実に上品な味わいだった。もちろん、キャビアにも舌鼓を打った。
今や全国ブランドになった「霧島」をはじめ、宮崎県の焼酎は広い地域で飲まれている。行きつけの店や自宅にも、それと気づかずに宮崎焼酎が並んでいたりもするだろう。
せっかくなので、よりおいしく。蔵元の知恵を参考に、あなたの焼酎ライフをより豊かにしてはいかがだろうか?
(渡辺智哉)