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業績好調、日本株に割安感 円高一服なら上昇基調 利益伸長と株価下落を受けPERは約13倍に

2018/3/4

 米国株に連れ安する形で急落した日本株は足元で不安定な値動きが続いている。しかし企業業績は大きく伸びており、PER(株価収益率)など投資指標面から割安感が生じている。円高が一服すれば、堅調な世界景気を背景に、再び緩やかな上昇基調に戻るとの期待が高まっている。

 上場企業が発表した2017年4~12月期決算は空前の好業績となった。純利益は前年同期比で35%増え、10~12月期でみると55%の増益だ。18年3月期通期の予想も30%増。通期予想に対する利益の進捗率は82%と高く、なお上方修正の余地を残している。

 前期も純利益は過去最高だったが、売上高は落ち込んだ。企業は不採算事業の見直しや海外展開などを進め、売り上げが伸びなくても利益を出せる筋肉質に変貌している。そこに世界景気拡大という追い風が吹き、今期は増収と2期連続の最高益が確実。売上高純利益率は初めて5%を上回る見通しだ(図A)。

■来期も増益見通し

 日経平均株価採用銘柄の予想1株利益は昨年末に1511円だったが、2月15日時点では1680円まで伸びている。株価を1株利益で割ったPERは、利益の伸長と株価急落を受けて約13倍に低下(図B)。ここ数年レンジの下限となってきた14倍を大きく下回っている。騰落レシオも売られすぎを示す80(25日移動平均)を一時割り込み、様々な指標が日本株の割安感を示している。

 昨年9月に始まった上昇相場で日経平均は1万9274円から5000円近く上昇し、今年1月23日に2万4124円を付けた。そこから3000円近く下落し、2月14日に2万1154円に沈んだ。下げ幅の半値戻しにあたる水準は2万2639円。これは昨年末の株価に近く、比較的早い時期に半値戻しを達成する可能性がありそうだ。

 その後に再び日本株が緩やかな上昇気流に乗るためには、来期の増益シナリオが欠かせない。来期の見通しは今のところ、全体の純利益が8~10%程度の増益となっている。

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