川口春奈、配信ドラマに新風 ハワイ人気店オーナーに
湘南に住む女子大生が、ハワイのパンケーキとオムレツの有名レストラン「エッグスンシングス」のオーナーになるまでを描く『しろときいろ~ハワイと私のパンケーキ物語~』。Amazonプライム・ビデオのオリジナルドラマとして配信中だ。注目は、1話約15分で月曜から金曜まで1話ずつ配信されていること。NHKの朝ドラと似た短い分数で、次々とストックされていくため、スマートフォンなどでの隙間視聴にも向く。配信作品の新たな視聴習慣につながりそうだ。主人公の澤野夏海(さわの・なみ)を演じた川口春奈に話を聞いた。
「15分とはいえ全25話あるので、台本を見たときは『めちゃくちゃ厚い』と感じました。でもすごく読みやすくて。キャラクターの心情や情景が細かく描かれていて、セリフもすっと入ってきました。
1話が短いので、例えば1週間分まとめて5話見てもいいし、ちょっとした空き時間に1話ずつ見てもいいし。夏海の成長物語ですが、家族の物語でもあって、人の温かさが感じられる作品なので、世代を問わずに見ていただけたらうれしいです」
総監督を『超高速!参勤交代』の本木克英、脚本総監修を朝ドラ『ひよっこ』の岡田惠和が務めるなど、映画・テレビのヒットメーカーが結集している。
モデルの人物に直接相談も
「夏海は夢をつかむために、色々な出来事や環境のなかで奮闘して、そこまではなかなか勇気が出ないという領域にまで踏み込んでいくんです。そんな全力で頑張る夏海を、応援しながら見てもらえるように、心を込めて演じました。実話なのでプレッシャーもありましたが、モデルになった縄野由夏さんに直接お話を聞いたり、役で迷ったときには相談もできたので、心強かったです。
本木監督は、『等身大でやれば、あなたはそれでいいから』と言ってくださって、伸び伸びとお芝居ができました」
配信ドラマに出演するのは今回が初めて。これまでの仕事と何か違いは感じたか。
「全体を通して表現することには変わりがないので、あまり意識はしませんでした。現場はドラマスタイルというより、カメラ1台で、映画っぽく進めていましたね。
英語を話すシーンが多かったので、撮影に入る前に約1週間、集中的に英語のレッスンをして。1カ月間はハワイで撮影したのですが、ここまで長期のロケは、これまで出演したテレビドラマや映画ではほとんどない経験でした。
最近は配信など、お芝居を見てもらえるステージが広がっているので、今後も挑戦したいです」
(ライター 内藤悦子)
[日経エンタテインメント! 2018年3月号の記事を再構成]
ワークスタイルや暮らし・家計管理に役立つノウハウなどをまとめています。
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