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乃木坂46をデータ分析 強みは1期生の在籍率6割超

日経エンタテインメント!

2018/3/19

ただし、過去のガールズグループを振り返ると、06年デビューのAKB48では絶対的なセンターだった前田敦子が卒業したのが6年目の12年。09年デビューのSKE48の1期生としてグループをけん引した松井玲奈が去ったのも6年目の15年だった。乃木坂46の平均年齢は20歳を超えており、これはメンバーの入れ替わりがあるアイドルグループとしては高い。そろそろ、人気・知名度の高い1期生の卒業が現実的なものとなってもおかしくないといえるだろう。そのときに備え、16年9月に加入した3期生が早くも女性誌専属モデルを務めるなど、若手の育成も強化しているようだ。

猛スピードで人気が広がる欅坂46

一方、デビュー5年未満のグループは5~9年組を上回る13組。美しいコーラスを武器にした楽曲が徐々に浸透し、デビュー4年目で横浜アリーナに到達したLittle Glee Monsterのようなケースもあるが、最近はデビュー直後から、いきなり高いレベルのCDセールス、ライブ動員を誇る「ロケットスタート型」のグループが目立つ。

筆頭は欅坂46だ。デビュー2年でセールスは80万枚超えを記録。17年は幕張メッセで1万8000人の2デイズライブも開催した。その人気が広がるスピードは先輩グループと比べても驚異的で、同時期の乃木坂46は約18万枚、AKB48グループも軒並み20万枚前後のセールスだった(表3)。ライブ会場の規模も大半のグループを上回ってトップクラスだ。

(サウンドスキャン調べ。15年12月までは劇場盤などの販路限定盤はカウント対象外)

また、5年未満の若手ではアニソン勢も健闘。アニメ作品からファンを取り込むため、デビュー直後から高いライブ動員を誇るグループが多い。Aqoursはデビュー2年で4万人弱収容の西武ドーム公演を実現。ワルキューレも17年に引き続き、横浜アリーナで2年連続ライブを開催する。

17年に日本デビューした韓国発のTWICEも、いきなりセールス20万枚超を記録したロケットスタートグループの1つ。2月リリースの新曲では、ミュージックビデオにアニメ『ラブライブ!』を手掛けた京極尚彦監督を起用し、アニメファン層への人気拡大を狙う。K-POP勢は韓国で実績を積む間に、日本でもファンを増やすケースも多い。スタートダッシュに成功しやすい環境といえるだろう。

今は5年、10年を超えて活躍を続けるグループも多く、女性グループは飽和状態にある。新たなグループが成功するためにはインパクトのある話題作りとともに、これまで以上にスタートダッシュが求められるようだ。

(ライター 高倉文紀、日経エンタテインメント! 伊藤哲郎)

[日経エンタテインメント! 2018年3月号の記事を再構成]

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