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1月の投信市場、資金流入が2年7カ月ぶり高水準 つみたてNISAが追い風、新設のテーマ型投信も人気

2018/2/27

写真はイメージ=PIXTA

 1月の投資信託市場では、資金流入の動きが活発だった。QUICK資産運用研究所によると、1月の設定額から解約額を差し引いた市場全体の資金流入額は9308億円だった。3カ月連続の資金流入で、流入額は2015年6月以来、2年7カ月ぶりの高水準だった。昨年12月に続き、国内外の株式型投信への資金流入が顕著だった。1月は景気拡大期待などを背景に世界的な株式相場が上昇基調となり、個人投資家の資金が投信にも向かった。

 海外・先進国株式型の流入額は2598億円と前の月から1000億円以上増えた。国内株式型は3カ月連続の流入超となり、流入額は3128億円と16年1月以来、2年ぶりの高水準だった。

 人気を集めたのが、新規設定されたEV(電気自動車)などをテーマにした投信だ。1月22日に設定された「モビリティ・イノベーション・ファンド」(BNYメロン・アセット・マネジメント・ジャパン)は1798億円の資金を集め、銘柄別で流入額の首位となった。1月24日に設定された「グローバルEV関連株ファンド(為替ヘッジなし)」(大和住銀投信投資顧問)には918億円の資金が流入した。

 市場では、1月に積み立て型の少額投資非課税制度(つみたてNISA)が始まったことも資金流入に弾みを付けたとの見方が出ている。つみたてNISAの投資対象になっている「ひふみプラス」(レオス・キャピタルワークス)には729億円の資金が流入し、純資産総額は5000億円を超えた。

 国内株式相場が上値を試す展開だったにもかかわらず、利益を確定させる目的の解約売りが目立たなかったことも流入超の要因となった。市場では、つみたてNISA開始などをきっかけに「新規の投資家が増えたことが要因とも考えられる」(三菱アセット・ブレインズの大野敦主席ファンドアナリスト)との指摘があった。

 一方、毎月分配型の投信からは資金の流出が続いた。流出超の上位10銘柄のうち7本が毎月分配型だった。分配金の引き下げが相次いでいることを嫌気し、個人が解約目的の売りを急いでいるという。一時は純資産総額が1兆円を超えていた「フィデリティ・USリート・ファンドB(為替ヘッジなし)」(フィデリティ投信)は全銘柄で最多となる505億円の流出超だった。海外REIT(不動産投資信託)型は米国の金利上昇が逆風となり、資金の流出が続いている。

(日経QUICKニュース)

[日本経済新聞朝刊2018年2月24日付]

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