まだ糖尿病予備群 それでも心筋梗塞リスクは上がる?

日経Gooday

図2のグラフは、山形県舟形町の40歳以上の住民2651人を対象に約7年間追跡した疫学調査で、検診結果の「正常」「予備群(境界型)」「糖尿病」の群から、どのくらいの人が心筋梗塞などの心血管疾患によって亡くなっているかを見たものです。

山形県舟形町の住民を対象に、検診結果で「正常」「予備群」「糖尿病」の人が、どのくらい心筋梗塞などの心血管疾患によって亡くなったかを調査した結果。縦軸は累積生存率で、下に行くほど死亡率が高いことを意味する(出典:Diabetes Care. 1999;22:920-4.)

グラフの左側は2時間後血糖値が140~200mg/dLである、食後に高血糖になるタイプの「予備群」の人と、「正常」な人、「糖尿病」の人を比較したもの。食後高血糖の予備群は、正常な人に比べて死亡率が約2.2倍になったと報告しています。

一方、空腹時血糖値で比較した右側のグラフを見ると「正常」な人と「予備群(空腹時血糖値が100~126mg/dL)」の人とでは、予備群のほうが若干死亡率は高くなりましたが、顕著な差は見られませんでした。

食事で糖質を摂取した後の、正常範囲を上回る急激な血糖値上昇は血管に悪影響を与えます。「1日3回、毎回の食事のたびに血糖値が急激に上昇し、正常値を上回った高血糖の状態になれば、その分、全身の血管が繰り返し高血糖にさらされるということです。当然、心臓の血管に障害が起こるリスクも高まります」と岩岡さんは説明します。

糖尿病は進行するまで目立った自覚症状は出ませんが、予備群といわれた段階でも生活を改善したり、病院に行ったりして対策をとらなければなりません。また、糖尿病には体質の影響も大きいため、家族や親族に糖尿病患者がいる場合はさらに注意する必要があると言えるでしょう。

(日経Gooday編集部)

[日経Gooday2018年2月19日付記事を再構成]

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