投資の成果は「遅効性」 40歳過ぎからグンと伸びる

日経マネー

まずは投資をしていない人の年収倍率を見てみましょう。4回の調査ともに、どの年代もほぼ1倍前後に落ち着いています。つまり、年代が上がってもその水準で変わらないのが特徴です。

出所:フィデリティ退職・投資教育研究所、サラリーマン1万人アンケート(2010年、2013年、2015年、2016年)

これは、一般的に年代が上がるにつれて年収は上がっているでしょうから、それに合わせて退職後の生活のための資金も増えていることを示しています。ただ、その水準は年収が増えた分程度にとどまり、結果的には50代になっても年収の1年分程度の退職準備資金しか用意できていないことになります。

成果は40~50代で表れる

これに対して、投資をしている人は、20~30代では年収のほぼ1.5倍です。若干、投資をしていない人よりも高めではありますが、総じて1.5倍前後ですから、投資をしていない人とそれほど大きな差はありません。この数値を見る限り、20~30代では投資をしているかどうかはそれほど退職準備の面で大きな影響が出ていないことが分かります。ダイエットに置き換えてみると、20~30代はスリムになったり筋肉がついたりという効果があまり表に出てこないということです。

出所:フィデリティ退職・投資教育研究所、サラリーマン1万人アンケート(2010年、2013年、2015年、2016年)

ところが、40~50代となると、投資をしている人の年収倍率は徐々に上昇して2倍台に上がります。この増加は、所得の増加だけでは説明できませんから、やはり資産運用の効果が出ているということになります。投資をする効果はこの年代になってやっと見えてくるわけです。

投資の効果は20年、30年たってから表れるわけですから、ダイエットよりはかなり息の長い活動が必要ということになりますね。

投資を楽にする2つの数式

イラスト:ふじわらかずえ

でも資産形成はやり始めれば、ダイエットほど難しくないのです。まずは、始める前に2つのルールを決めておきましょう。まず毎月の給料日に給料口座から投資口座に資金を一定額振り込むように、自動振替をセットします。

「給料から節約して残ったら資産形成に回そう」とすると、苦しい生活をしなければならない気持ちになりがちです。でも、最初に給料から投資のお金を差し引いて、残りで生活するように考えれば、苦しい節約イメージも薄れるのではないでしょうか。

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