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割安銘柄は10月に探す 「息の長い時流」を意識せよ 頭脳派億万投資家のテーマ株購入法(下)

日経マネー

2018/4/16

写真はイメージ=123RF
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すご腕の億万投資家は、多くの個人投資家が強く意識している投資テーマにどう向き合っているのか。投資手法は異なるものの、共に限られた時間で株式投資を手掛け、3億円の資産を築き上げた2人の兼業投資家に論じ合ってもらった(前回記事「『10年で2倍にする』 兼業投資家の株式成功術 」はこちら)。後半は「時流のつかみ方」について聞いた。

◇  ◇  ◇

──投資対象の銘柄を発掘する作業の中で時流をどう意識して探しているのでしょうか。

40代の兼業投資家。営業職で培った知見をベースに、日本株での長期投資を標榜。ストック型のビジネスで売り上げと利益を伸ばし、業容も拡大している企業の株に集中投資する。投資歴は約20年

ろくすけさん(以下、ろ) 最初に話したように株式投資で自分の勝ちパターンが既にあって、それをベースにブログやツイッターで投資信託の組み入れ銘柄などを見たりして、知らない銘柄が出てきた時に調べる。「これは勝ちパターンに当てはまりそうで面白い」と思ったら、さらに詳しく調べる。このように、独力で発掘したものはわずかで、大半は何らかのきっかけで自分のアンテナに引っ掛かったものです。

時流について言うと、「これは止まらない」と感じる時代の流れで、自分の勝ちパターンに入ってくるものを重視しています。例えば、先述したアウトソーシング。日本の生産年齢人口はものすごい勢いで減少していて、2016年の7 656万人から40年には5978万人に、65年には4529万人になると予想されています。どう考えても人手が不足して、省力化やアウトソーシングの必要性は増していく。

「米国株に比べて日本株は長期投資に向いていない」とよくいわれますが、こうした時流に目を向ければ、長期保有を前提に買える銘柄は十分にある。リログループがそうですし、省力化の拡大という観点からは、コイル製造に使う自動巻き線機の世界首位でFA(ファクトリーオートメーション)機器メーカーに変貌しようとしている日特エンジニアリング(JQ・6145)を保有しています。

グローバル化の進展、老朽化したインフラの維持・補修の拡大も不可逆的な時流でしょう。グローバル化では、連結決算の作成業務のアウトソーシングを請け負うアバント(東2・3836)、インフラの維持・補修では、橋やトンネルの耐震補強やコンクリートの剥落(はくらく)防止に使う高機能繊維製品などを販売している前田工繊(東1・7821)の株を持っています。

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