新社会人には「学生時代とは異なり『他人に見られている』という意識を持って」と岩野さん。真冬を除いた3シーズンや、真夏を除いた10マンス(10カ月)対応のスーツがまずはお薦めという。
最初の1着として薦めるのは五大陸のネイビー(7万4520円)。シャドーストライプが入っていて、リクルートスーツより、ひとつ格上だ。クールビズ期以外の10カ月着用できる。上級者なら同ブランドのライトグレー(同)、ピンストライプ(6万8040円)もそろえておきたい。「派手過ぎず落ち着いた雰囲気を醸し出せる」という。
■松屋 ネイビーかグレー、あるいはストライプ入りネイビー
松屋銀座(東京・中央)の紳士部MD課長、鈴木健一さんは「スーツ、ネクタイ、靴は3点ずつ購入してほしい」と助言する。3点あれば1週間の着回しも楽で、組み合わせも考えやすい。
スーツなら無地のネイビーやミディアムグレー、あるいはストライプの入ったネイビー。ネクタイはレジメンタルなど。ワイシャツは王道の白にストライプ入り。淡い青のサックスブルーのシャツもフレッシュマンにはお似合いだ。靴はやはり黒色が基本。黒ストレートチップ、黒ウィングチップ、濃茶がお薦めだ。「こまめにブラシをかけて、お手入れしてほしい」と話す。
イチ推しはエクスプローラーズトーキョー「タケオキクチ」の濃紺スーツ(ジャケット5万2920円、パンツ2万1600円)。やはりリクルートスーツよりもひとつ格上の位置づけだ。さらにオンワード樫山「J.PRESS(ジェイ・プレス)」のミディアムグレーのスーツ(7万4520円)を推奨している。
■阪急 好みのスーツのサイズを直そう
阪急メンズ東京(東京・千代田)のパーソナルサービス部スタッフ長、高倉甲さんは「ジャストサイズは見つけるものではなく、体を合わせていくもの」と説く。