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広がる焼き芋人気 ねっとり食感と上品な甘みに魅了

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焼き芋人気が広がっている。焼き芋といえばかつてはホクホクした食感が主流だったが最近は糖度が高く身のねっとりした品種が増え、焼き方や品ぞろえにこだわる専門店も続々登場。食物繊維やカリウムが豊富で健康志向に合うことも人気を後押ししている。

専門店がブームをけん引

「このお店と、あのお店の焼き芋は絶対に食べたいね」。2018年1月30日から2月5日まで東京・港で開催されたイベント「品川やきいもテラス2018」。全国から専門店15店舗が集い、それぞれが自慢の焼き芋を販売した。会場は屋外だったが寒さをこらえてでも買いたい人たちで行列ができ、開催期間中に4万3000人が訪れた。

こうしたイベントに限らず、各地の専門店は人気を集めている。神奈川県藤沢市にある「よっしーのお芋屋さん」。店先で「安納芋」や「紅はるか」などの品種を1本300円から取り扱う。サツマイモは代表の吉川ゆうじさんが産地を訪れ、生産者と契約して仕入れる。160~170度で最低1時間、じっくり焼き上げる。糖度は40度、ものによっては50度にもなるという。「砂糖を使わなくてもここまで甘くなる。健康志向の高まりで、焼き芋が注目されている」(吉川さん)

2月中旬、同店を訪れた藤沢市在住の30代主婦は息子のおやつに1袋(3本入り)を購入していた。この日は2品種が並んでいたが「3本とも、紅はるかにしてください」と注文。吉川さんは「リピーターになると、品種を指定するお客様も多いです」と笑う。記者もその紅はるかを1本食べてみた。しっとりした黄色い身をかじると、じわりと甘さが広がる。上品な甘みで、1本ペロリと食べられた。

サツマイモ農家が運営するカフェ「OIMO cafe」(埼玉県三芳町)は、休日には100人が訪れる人気店だ。店のすぐ隣に広がる畑でできたサツマイモを使い、焼き芋やサツマイモのスイーツを提供する。10代続くサツマイモ農家の武田浩太郎さんが13年にオープンした。

こだわりは「つぼ焼き」。アルミホイルで包んだサツマイモをつぼの中にぶら下げ、練炭で焼く。この方法だとイモ全体に熱が伝わり、満遍なく焼き上がるという。生産するサツマイモは身のねっとりした「シルクスイート」が多い。

サツマイモを使ったスイーツもある。「おいものクリームブリュレ」は、ペースト状にしたイモとクリームを重ねて砂糖を振りかけ、バーナーで焼く。砂糖のカリカリした食感とペーストのなめらかな舌触りが絶妙にマッチする。

冷めてもおいしい「ねっとり系」

武田さんは近年の焼き芋人気を「扱いやすく、身のねっとりとした品種が増えたことが一因」と分析する。例えばシルクスイートは「病害に強く、農家にとって作りやすい」(武田さん)。加えて「ねっとり系は冷めてもおいしいので、店にとってはロスが出にくいのが利点のひとつ」という。

消費者の嗜好も関係している。農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)によると「同じ糖度でも、ねっとりした焼き芋はホクホクした品種より甘く感じる傾向がある」。最近は青果物でも甘い品種が消費者に人気が出やすいとされる。同機構が開発し、16年に品種登録されたサツマイモ「からゆたか」はねっとり系の品種で、需要が期待されている。

これほど人気のおいしい焼き芋を家でも簡単に作れないだろうか。料理サイトのクックパッドに人気のレシピを教えてもらった。記者が試したのはユーザー名「和くんのお嫁さん」の「レンジで簡単 しっとりねっとり甘い焼き芋」というレシピ。まずサツマイモを洗い、水でぬらしたキッチンペーパーで包む。ビニール袋に入れ、電子レンジで600ワット1分30秒、200ワット10分と2回に分けて温めるだけで完成だ。温める時間は家庭のレンジやイモの大きさによって調節する。

記者は縦10センチの小ぶりな紅はるかを2本同時に600ワットで2分、200ワットで12分温めた。ほんのり甘い焼き芋が簡単に出来上がった。そのままでもおいしかったが、塩を少々まぶすと甘さが引き立つ。朝食代わりにもよさそうだ。

農家は生産しやすく、店はロスが出にくいので提供しやすい。食べる側にも自然な甘みは体に優しく、うれしい。焼き芋人気の秘密は多方面にとって「おいしい」ことだらけ。今後もその特長を生かし、広がりを見せそうだ。

(岡村麻由)

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