――仕事を離れて交流する経営者はいますか。

「よく話しているのが、幻冬舎(出版)の見城徹社長、エイベックス(音楽)の松浦勝人社長、作詞家の秋元康さんの3人。いずれも編集者でありプロデューサーである点で私と似ていて、いい刺激を受けています。17年に、稲垣吾郎さん、草彅剛さん、香取慎吾さんの3人が出演して話題を呼んだ『72時間ホンネテレビ』は彼らとの雑談がきっかけで生まれました」

藤田氏が陣頭指揮をとるアベマTV

「見城社長からは『ひんしゅくは金を出してでも買え』と言われたことがあります。アベマTVも他人から何と言われ、ひんしゅくを買ってもお金を投じ、最後に成功に導きたい。ひんしゅくなんて恐れていません」

――平日はどのように過ごしていますか。

「毎朝10~11時に会社にきます。夜は大体、外で会食ですね。3分の1は社員と飲み、あとは経営者や芸能関係者です。ストレス発散はお酒。会食から帰ってまた飲む。少したしなむといったレベルではないですね」

創業者の悩み なかなか引き継げない

――リーダーには、どんな条件が必要ですか。

「ファーストリテイリングの柳井正会長兼社長に、どういう後継者をつくるのかとお聞きしたことがあります。そうしたら、冗談交じりで『死ぬまでやめられない』って。それを聞いた時、私も『自分はいつまでやるのだろう』と一種の絶望感にとらわれました(笑)」

「事業をやればやるだけ思い入れが強くなって、他人に引き継げなくなるのが創業経営者やオーナー経営者の性(さが)です。結局、仕事より面白いものはないんですね。それを貫徹できるのがリーダーかな」

――普通のサラリーマンは何をやりがいにすればいいと思いますか。

「人それぞれ適性や興味の方向が違うから一概にはいえません。サラリーマンの出世レースは、ビジネスエリートが一生をかけ、頂上を目指して戦うトーナメント戦のようなものでしょう。外から見ていると、それは一種の劇をみているようで面白い。そのゲームに没入するのも、やりがいは大いにあると思います」

藤田晋
 1997年青山学院大経営卒、98年サイバーエージェントを設立し、2000年に東証マザーズ上場。史上最年少での上場記録として当時話題を呼んだ。

(シニアエディター 木ノ内敏久)

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