気づきにくいスマホ依存 オフラインの時間でチェック

スマホ依存が進んだ子どもは、朝起きたらまずスマホを見る、通学中も授業中も見るし、帰ってきたら部屋で見る。食事をとらず風呂は入らない。遅くまでいじって深夜2~3時に寝る。それが典型的な例です。さらに依存度が進んだ場合、注意をすると暴言を吐いてコミュニケーションは成り立たなくなったり、暴力をふるって両親にけがをさせたりすることもあります。

スマホを使えない時間があることは、そういった依存の予防にもつながります。スマホから離れた時間で、本来自分が何をしたいのか、何が楽しいのか、本来人間が感じるべきものに気づくことができるのです。

こういった問題は子どもだけではなく、大人にも発生する問題です。もちろん仕事でスマホやSNSを常用しているビジネスパーソンもいるでしょうが、それに関しては依存を心配する状況ではありません。問題は「仕事以外の状況ではどうなのか」です。夫婦で会話ができているか、(仕事以外の利用で)作業能率は落ちてないか、お金を使いすぎていないか。そうした問題がないか、ぜひ一度考えてみてください。ただ、人は自分に甘くなる傾向があります。家族や同僚など第三者からの意見も大事です。

問題があると感じたときは、スマホを使わない時間を作ってみましょう。もし、スマホを使わないでいようと思ったのに自分でコントロールできないようなら、受診の対象かもしれません。

樋口進
独立行政法人国立病院機構久里浜医療センター院長。1979年東北大学医学部卒業。専門は精神医学、アルコール関連問題など。久里浜医療センターでは、アルコール依存症、インターネット依存症のほか、うつ病、パニック障害、統合失調症などの一般精神科疾患を広く診療している。近著に「スマホゲーム依存症」(内外出版社)。久里浜医療センターは2018年2月25日、はまぎんホールヴィアマーレ(横浜市)で「第1回 国際ギャンブル・ネット依存フォーラム」を開催する(入場無料、事前登録不要)。

(文 田中一成)

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