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気づきにくいスマホ依存 オフラインの時間でチェック

2018/2/22

年度末はスマホを買い替える人が多い季節。自分のスマホ依存度を確認して使い方を改めて見直そう(写真はイメージ=PIXTA)

 年度末はスマートフォン(スマホ)の買い替え時期。またこれまで持っていなかった世代が、進学や進級を機会にスマホを使い始める季節でもある。スマホとの付き合い方を改めて見直す絶好の機会ともいえるだろう。「ネット依存の中でもスマホ依存症は周囲も自分も気づきにくい」というのは、2011年7月からネット依存治療を行っている独立行政法人国立病院機構久里浜医療センターの樋口進院長。ネット依存の現状、そして自己チェックの仕方などを聞いた。

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■気づきにくいから厄介なスマホ依存

 久里浜医療センターに来院する患者の多くはゲーム依存症です。これまではパソコンやゲーム専用機を使ったネットワークゲームに夢中になって、ゲーム依存になるケースが多かったのですが、スマホが普及してからはスマホゲーム依存の患者が急速に増えました。

 ただ患者はもっとたくさんいると思います。ゲーム依存では、本人が自発的にやってくることは少なく、心配した家族が来院を促すケースがほとんどです。オンラインゲームの場合、ゲームに熱中するあまり部屋から出てこなくなったりするので、問題が起きていることがはっきりとわかります。でも、スマホにはまっていても、日常生活には問題がないように見える。SNSを見ながらでも通勤はできますし、隙間時間にゲームアプリをしていても、一見普通に見えますよね。だからまわりも気づきにくいんです。自分ですらも気づきにくい。

 そういう意味でスマホ依存、ネット依存はアルコールやギャンブル、パチンコ依存などと比べても厄介だといえます。多くの人にとってお酒は夜に飲むものですし、平日の昼間にパチンコ店へ行くのは難しい。時間や場所の制限があるのです。しかし、スマホはどうでしょうか。いつでもどこでもできることは、依存を助長する大きな要因なのです。

 韓国では、日本よりも先にネット依存の問題が深刻化し研究が進んでいます。その韓国で作成され、世界中で用いられている「スマートフォン依存スケール」をご紹介します。表に記された10個の質問に答えてみてください。合計が31点以上となった方は「スマホ依存の疑いあり」と見なされます。だからすぐに受診をしましょうというわけではありませんが、使い方を見直す必要はあるでしょう。

Kwon M et al. PLoS ONE, 2013. 邦訳:久里浜医療センター

■患者の年齢層が広がっている

 久里浜医療センターのネット依存治療部門は2011年7月に開院しました。当院はインターネット依存等の行動嗜癖(しへき)の予防・治療・研究を専門としています。治療は常に最大限受け付けていますが、2011年から予約待ちの状況がずっと続いています。

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