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写真はイメージ=PIXTA

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今いる企業の常識にとらわれすぎて、つぶしの効かない人材になってしまうことがあります。そうならないために、自分が獲得したスキルを、どこでも使えるような汎用スキルに翻訳することが重要だというお話を前回しました。

そのための方法は、実はそれほど難しくはありません。優秀なあなたなら、意識しさえすればすぐにでもできること。その答えは副業ですが、出世のための副業にはいくつかのポイントがあります。

副業はお金+αのためにある

副業についての明確な法的定義があるわけではありませんが、ここではまず「継続的に本業以外で収入を得る行為」と定義してみます。となると収入を得るためにどんな副業が良いか、と考えていくのが一般的なステップでしょう。

実際に副業をしている人たちにアンケートをとった結果を見てみれば、その目的のトップは「収入」であることが大半です。きっかけはおそらく、生活水準を今よりも良くする必要があるから。やむにやまれず始める副業も少なくないはずです。

しかしほとんどの会社では、本業以外に収入を得るために働くことを許してはいません。統計にもよりますが、おおよそ5社に1社程度だけが副業を容認しています。つまり8割の会社が副業を許していないので、言い換えてみれば副業はこっそりするもの、ということが一般的に言えてしまうのではないでしょうか。

会社に内緒でこっそり収入を得る。

副業には、そんな風に、どことなくいかがわしさも感じさせる場合があります。実際に大企業の中堅社員に「副業についての意識」を尋ねてみると「世間体が悪い」とか「そんな暇はない」「わざわざ自分がやるようなことじゃない」といった否定的な意見が多く聞かれました。

収入のための副業、だとどうしても否定的な印象が持たれてしまいます。

しかし副業には別の目的もあります。「第二新卒・既卒の20代に聞いた 副業・兼業に関する意識調査(2017年2月24日 UZUZ実施)」によれば、副業をしたい目的の第1位は収入の増加です。択一式のアンケートで、男性約37%、女性31%がそのように回答しているのですが、第2位の「スキルアップ」、第3位の「スキル獲得」の回答結果を足し合わせると、男性で約22%、女性は約25%にもなります。択一式ですらそうですから、もし複数選択を可能にすれば、もっと多くの人が自分自身のスキルアップを意識していることがわかるでしょう。

お金ももらえてスキルアップもできる。それが副業の理想形だとするならば、実は選択肢はもっと増えてきます。つまり副業の定義をこう変えてみるのです。

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