日経Gooday

【インターバルダイエットの方法】

・1カ月のうち連続する5日間だけ総摂取エネルギーを通常の半分にする

・それ以外の25~26日はビタミンや食物繊維など栄養をバランスよくとれる通常の食事にする

・炭水化物・たんぱく質を減らし、脂肪は多めでよい

・摂取エネルギーが半分になる5日間は、極端に激しい運動は避ける

坪田さんの場合、毎月最後の5日間に食事制限をしている(c)annavee-123rf

「5日間連続で摂取エネルギーを半分にすることと、炭水化物・たんぱく質を減らし、脂肪は多めということさえ意識すれば、あとはどんな食べ方をしても大丈夫」と坪田さんは言う。例えば「朝食・昼食はほぼ通常通りに食べて夕食だけ抜く」といったやり方でもいいし、「朝、昼、晩の食事をそれぞれ通常の半分にする」という方法でもいいそうだ。

坪田さんの場合は、もともとプロテインをパウダーで1日40gとる習慣があるため、エネルギー制限中の5日間はそれをやめ、野菜やきのこ類中心の食事にするだけでかなりたんぱく質を減らすことができるそうだ。加えて期間中は卵の白身を食べずに黄身だけにするなどしているという。

こうして毎月、月末に5日間だけカロリー制限をする生活を8カ月間実践してきたという坪田さんは、もともと体質的に高めだった空腹時血糖値が正常の範囲内に下がり、通常食の25日の間も体調の良さが続くのを実感しているという。

しかも、5日間のカロリー制限中はたんぱく質を制限するにもかかわらず、インターバルダイエットを始めてから筋肉は落ちないどころか、逆についたという(ただし、カロリー摂取が半分になる5日間は、極端に激しい運動は避けたほうがよいそう)。

あなたもこのように、自分のライフスタイルの中で続けやすい方法を探してみてはどうだろうか。ただし、持病がある方は医師に相談して。いろいろ試すことでダイエットの5日間が我慢ではなく楽しみになれば、「いつのまにかやせていた!」ということになるかもしれない。

(ライター 塚越小枝子)

〈お断り〉本文中で紹介した論文内容については慶應ヘルスサイエンスニューズレターを引用しました。

坪田一男さん
 慶應義塾大学医学部眼科学教室教授、慶應義塾大学SFC研究所ヘルスサイエンス・ラボ共同代表。1955年生まれ。慶應義塾大学医学部卒業。ハーバード大学留学、クリニカルフェロー修了。2000年よりアンチエイジング医学を学び、医療界に導入。日本抗加齢医学会理事、日本再生医療学会理事、学会誌『アンチ・エイジング医学』の編集長などを務める。『あなたのこども、そのままだと近視になります。』(ディスカヴァー携書)など著書多数。

「日経Gooday 30+」の記事一覧はこちら

医療・健康に関する確かな情報をお届けする有料会員制WEBマガジン!

『日経Gooday』(日本経済新聞社、日経BP社)は、医療・健康に関する確かな情報を「WEBマガジン」でお届けするほか、電話1本で体の不安にお答えする「電話相談24」や信頼できる名医・専門家をご紹介するサービス「ベストドクターズ(R)」も提供。無料でお読みいただける記事やコラムもたくさんご用意しております!ぜひ、お気軽にサイトにお越しください。