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「マンション維持費で赤字に」 思い込み夫婦の行く末 家計再生コンサルタント 横山光昭

2018/2/21

写真はイメージ=PIXTA

「毎月の赤字をボーナスで補填しているが、もう限界だ」。会社員のFさん(40)がパートの妻(38)を引き連れ、憔悴(しょうすい)した様子で相談に来ました。Fさんは妻と小学3年生の長男、保育園の年長の長女の4人暮らし。10年ほど前に購入したマンションに住んでいます。Fさんと妻のパートの収入を合わせた月の手取り給料は45万円ほどありますが、毎月9万円ほどの大赤字です。このままでは210万円ある貯蓄を取り崩さざるを得ない状況に追い込まれ、Fさん夫婦は危機感を覚えるようになったそうです。

■「家賃収入は貯蓄に回せる唯一の収入源」

Fさんは実は独身時代に購入したマンションを所有しており、現在は賃貸物件としています。ローンの支払いは終わっていますが、維持費がかかっています。Fさんは「家計が赤字なので手放したほうがいい」と思いつつ、それでも入居者がいるときは家賃収入を得ることができるため「貯蓄に回せる唯一の収入源」と手放せないでいます。

その一方でFさんは「貸しマンションの維持費が赤字の元凶」と決めつけているようです。しかし、本当にそうなのでしょうか? 貸しマンションだけにこだわり、家計全般を見ようとしないFさんの姿勢に疑問を抱いた私は、貸しマンションの維持費がどの程度家計に影響を与えているのかを探るため、支出全体の状況を調べさせてもらいました。

すると、9万円ほどの赤字のうち貸しマンションの維持費は4万円ほどを占めていましたが、赤字のすべてが維持費のせいだとは言い切れません。それよりも目についたのはほかの費目の支出です。食費が月に10万6000円、被服費2万3000円、交際費2万8000円、娯楽費3万5000円……。いわゆる「メタボ家計」であることが一目瞭然でした。

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