朝とれた魚 定食やどんぶりで長崎・平戸の旬鮮館

日本経済新聞西部夕刊

長崎県の平戸市漁協の直売所。目の前は平戸港で、店を出れば平戸城が見える。夏はイサキなど、自営の定置網で毎朝水揚げされる新鮮な旬の魚をさばく。食堂では毎日揚がった魚を見て5種類くらい入る刺し身定食や、海鮮丼が人気だ。

3月末まで平戸ひらめまつりが開かれ、市内の飲食店でヒラメ料理が出されている通り、今はヒラメが旬。産卵に寄ってくる平戸は日本有数の水揚げを誇る。旬鮮館では天然ヒラメ定食(1500円)と天然ヒラメ丼(同)があり、「脂がのっている今の時期はおいしさが全然違う」と漁協が太鼓判を押す。目の前でさばかれたヒラメは、ねっとりと甘みがある。

イラスト・広野司

漁協の駐車場を食堂と直売所に改装した。当初は吹きっさらしだったという。最初は土日だけだったが、軌道に乗り、毎日開くようになった。食堂の隣に大きな水槽があり、魚やイカやカキ、ヒオウギ貝などを注文でき、地元の飲食店も仕入れに来る。

バスターミナルからも近く、国内のほか、韓国からの観光客も多い。海鮮丼などは手ごろな価格で、地元の常連や出張者が訪れる。定食以外に小イカの煮付けや魚の南蛮などの単品料理もある。2月から店長になった近藤靖さんは「てんぷらなどのメニューを考えたい」と言う。食堂の営業は午前11時から午後3時までだが、アルコール類も用意されている。

(三浦義和)

〈しゅんせんかん〉長崎県平戸市宮の町655の13電話0950・22・4857

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