「20代で起業」という選択肢 失敗恐れず、まず挑戦

2018/2/20
SHE社長・中山紗彩さん(左)とテーブルクロス社長・城宝薫さん
SHE社長・中山紗彩さん(左)とテーブルクロス社長・城宝薫さん

既存の価値観やルールにとらわれず、自分らしく働きたい――。こんな考えが若者に広がっている。出産などのライフイベントを控える女性であればなおさらだ。中には起業という選択肢を選ぶ人もいる。試行錯誤しながらも、自分の信じる道を突き進む女性たちを追った。

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何をしたいか、大切に SHE社長・中山紗彩さん(26)

中山紗彩 SHE社長

中山紗彩さん(26)は2017年4月、女性向けレッスンスクールを手掛ける会社、SHE(シー、東京・港)を設立した。「一番大切なのは自分が人生で何をしたいか」と20代の若さで起業に踏み切った思いを語る。

14年に早稲田大学を卒業。新卒でリクルートホールディングスに入社し、わずか3年でSHEを設立した。ビジネスを始めたきっかけは大学2年生の時に開いたパジャマのファッションショー「パジャコレ」だ。

当時、中山さんの周囲にはたまたま、学生起業家が多かった。「同じ学生なのに自分は何もできていないという焦燥感の中、半分思いつきではじめたのがパジャコレだった」と笑う。気軽な思いとは裏腹に、インターネット中継の視聴者数は1万人以上にのぼった。「想像以上に多くの反応があり、既存企業に頼らなくとも『中山紗彩』という名前で生きていけるのでは、と考えた」

約2年勤めたリクルートを退社し、独立するのに両親は反対した。それでも「女性でも男性でも80歳まで働く時代。どうせなら人生をかけて楽しみながら働きたい」。そんな彼女の思いは事業に生かされている。

最近ではヨガや料理に加え、ウェブデザインや企業広報など仕事のノウハウを教える講座の開催に力を注ぐ。「生きるために(仕方なく)働く人は多い。もっと理想の働き方を追求してもいいのではと思い、キャリア形成につながるレッスンを増やしている」。プレゼンレッスンのある受講者から「会社で、SHEのレッスンだったらどう手直しされるかなと考えながら資料を作っている」と言われた。職場での小さな悩みを解決する大切さを実感する。

レッスン終了後には懇親会を開く。「会社を辞め、独立しようと思っている」とその場で初めて打ち明けたという人もいるという。受講生が転職などの行動に移すようになることが、中山さんのやりがいだ。「女性だけでなく万人の役に立つ事業に育てたい」と夢を語る。

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